2005年03月11日

劇団あおきりみかん「1と2と3と4と5」

 15分の二人芝居×5本(+1)のオムニバス。G/pitという狭い空間にちょうどいいスケールのほのぼのショートストーリーが繰り広げられた。登場するそれぞれの「二人」の関係は、同僚、友人、恋人などさまざま。だからお互いへの感情や態度も色々だが、いずれも人間関係の暖かい面をたっぷりと感じさせてくれる物語だった。

 ぽんかん劇場と銘打った公演は本公演に比べてやや小規模なミニ公演のように捉えていたが、クオリティは決して手を抜かれていない。むしろ、サビの部分だけを集めたベスト版のような印象さえ受けた。

 全体を通して一貫したストーリーはないが、ちょっとしたエピソードですべて同じ世界の中にある物語だということが読み取れる。互いに関係はないが、恐らく同じ時間、同じ街の中での物語だ。作・演出の鹿目由紀は当日パンフレットにこう書いている。
愛すべき他人のことをたくさん書きたくなったら、こんな形になりました。この時間、この瞬間。同じことを考え、同じことをしている人は、1人たりともいません。皆が違うことをしているから、この世界は成り立っているとさえ思います。だから他人様に感謝し、この作品をささげます。
 素敵な作品をささげられました。ありがたく頂戴しました。

2005/03/11-19:30
劇団あおきりみかん ぽんかん劇場「1と2と3と4と5」
G/pit/ウェブ予約2200円
作・演出:鹿目由紀
出演:花村広大/大屋愉快/近藤絵理/水谷悦子/山中崇敬/手嶋仁美/松井真人/木村仁美/東方るい/ヒート猛/とみィ
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 名古屋観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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