2011年11月26日

スプリングマン「雨とマッシュルーム」

ametomasshuru-mu.jpg

その工場は鉄の音と、植物の匂いがした。
(チラシより)

 結論から言って、とても良かった。技術的にレベルが高いわけではないし、ストーリーもツッコミどころはたくさんあるのだが、ほっこりといい気分で劇場を後にできる、小劇場でお芝居を観る楽しさが存分に味わえる作品だったと思う。

 前科のある人ばかり雇っている、リサイクルの工場。そこで事務員をする女と恋人の刑事。社長は偽善者。近隣住民は偏見の塊。子供ができなくて夫との関係が冷え切っている主婦。

 それぞれの登場人物はとてもステレオタイプな描かれ方をしていたし、展開もベタと言えばベタ。法律的な話も疑問点が多数。こうやって書くと稚拙としか思えないなあ。でもそういう難点は全部どうでもいいと思えるような「良さ」が確かにあったと思います。とても素直な姿勢が感じられました。

2011/11/26-19:00
スプリングマン「雨とマッシュルーム」
劇場MOMO/前売券2500円
脚本・演出:澁谷光平
出演:苗村大祐/武藤啓太/朝倉亮子/仁後亜由美/井手昭仁/あきやまかおる/市来光弘/鳥島明
映像:河嶋浩介
舞台監督:熊脇直介
音響:野中祐里
照明:志佐知香
制作:烏山智江


posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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