2011年11月26日

ザ・スズナリ30周年記念公演「うお傳説」

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むかしむかし
ひとはみな
さかなだった

1981年、のちの下北沢演劇文化繚乱の時代を予兆する事件が起きた。ザ・スズナリの実質的なこけら落とし公演となった「うお傳説」〈転位・21 作・演出 山崎哲〉。当時の劇評において扇田昭彦氏は次のように書いた。「衝撃的な舞台だった。いいとか充実しているとか、よくできているといった形容詞を超える迫力と感銘がこの舞台にはある。あえていえば、何か黒く大きく重たいものがずんと身体にぶちあたってきた感じ。」(美術手帖1981年8月号より抜粋)以来30年間、伝説的に語り継がれてきた舞台が、演出家・関美能留(三条会)と実力派俳優陣の手により、
まったく新たな時代性と虚構性をともなって再びザ・スズナリの舞台によみがえる。


 第一幕が一時間、15分の休憩を挟んで第二幕が一時間半、長丁場でした。正直、第一幕は退屈でした。何となく昔の小劇場の雰囲気が垣間見れた気もしますが、面白いかといえば疑問。ちょっと寝た。しかし第二幕はじわじとテンポが良くなって、夫婦の修羅場的な掛け合いはかなり面白く見られました。

 スズナリの実質的なこけら落としとなった公演とのことですから30年前の作品。当日パンフレットによれば当時は本当の水を使って大変なことになったとか。さすがに今回は象徴的な舞台装置で表現していましたが、無茶なことをしていた当時の舞台も観てみたかったところです。

 とはいえ、今回の演出は本当の水を使うより良かったと思う。演劇におけるリアリティってのは単純に本物そっくりにすることではなく、観客がイメージする手がかりを提示することであり、観客の頭の中に描かれる光景こそが真の舞台なのだから。

2011/11/26-14:00
ザ・スズナリ30周年記念公演「うお傳説」
ザ・スズナリ/前売券3500円
劇作・脚本:山崎哲
演出:関美能留
出演:谷川昭一朗:占部房子:ノゾエ征爾:榊原毅:渡部友一郎:森下真樹:中島愛子
舞台監督:森下紀彦
照明:杉本公亮
照明操作:古矢涼子
音響:島猛
音響操作:佐藤尚子
舞台美術:石原敬
衣裳:山下和美
演出助手:山田真実
演出部:神永結花
宣伝美術:斉藤いづみ


posted by #10 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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