(有)ともだち
「Cafe ステイション ケンジ」
愛知芸術劇場小ホール
04/08/10-12
作・演出:北村想
出演:伊沢勉/黒川慶一/深山義夫/木村庄之助/西山諒/久川徳明/知嶋大貴/福井博章/梅林憲太/堤里砂/青山晃子/阿部一恵/服部朋之/手塚功二郎/中野敬裕/宮田大輔/佐藤陽子/神山千佳/馬場美恵子/渡部陽子/鈴木恵理/久野智美/國井美佐/西脇真穂/大津有加里/安江明日香/山住悠/伊左治麻里/伊藤麻子/松本優子
宮沢賢治が37年の生涯を終えて、自らあの世に向かう汽車に乗り込む、その待合室(また汽車そのもの)での彼の回想をステージ中の劇中劇として上演。
劇中劇ということではあったが、内容的にはいわゆる死ぬ前に今までの人生が走馬灯のようにというあれだろう。この場合は人生ではなく宮沢賢治が作った作品の登場人物たちが次々と舞台上に立つ。
多くの役者さんを器用し贅沢な舞台ではあったが劇中劇でおこなわれる芝居に必然性は感じられない。宮沢賢治の作品を紹介しようという趣旨であればまだ判るが、演劇でそれをやられてもなぁというのが正直な感想。ただ、宮沢賢治の文章はやはり凄いなとは感じた。舞台上のセリフよりも宮沢賢治の言葉、文章の方が印象に残った。
ラストのいい人生だったというセリフが全て、あそこまで言い切られるといっそ清々しい。人生の最後でいい人生だったといえるように努力しようと思わせる。
(しおこんぶ)
2004年08月18日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック