2004年07月04日

桜姫のお遊戯草子「シセイ」

桜姫のお遊戯草子
「シセイ」
スタジオ・座・ウィークエンド
04/07/03-04
作・演出:笠島幸子
出演:織田紘子/茂手木桜子/坂口十/笠島幸子


 男にしか仕事をしないつもりだった稀代の刺青師が、ある日ある村で一人の少女の足に出会う。彼がその足の少女を追い求め、ついに探し出した時・・・。

 この劇団の作品は過去三作観たが、以前の公演に比べると出演者が少なく公演時間も短い。だから、しばらく停止していた活動を再開する上でのウォーミングアップ公演かと思っていた。番外公演となっていることからもそういう意識が感じられた。

 しかし、むしろ今回のようなスタイルを追及していった方が良いのではないかというのが観劇後の率直な感想だ。つまり、少人数・短時間・濃厚な内容というスタイルを。

 ごまかしが効かないので技術的には難しくなるだろう。しかしこの劇団が目指していると思われる“ドロドロとした情念”を描くのであれば、従来のように大勢の役者を登場させて多くのエピソードを描くよりずっと良い。次回作がどんなスタイルになるか分からないが、個人的には強くそう望む。 
posted by #10 at 20:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 名古屋観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 これは好みの問題かもしれないが、全体的に説明セリフが多いのが残念だった。確かに多少の説明は必要であるが、演劇でやる以上、演技でみせてほしかった。彫士が少女の足を初めてみたシーンなんかは特に。(ナレーションにするとかでも良かったのでは?)
少女に刺青を入れるシーンなどは迫力があってよかっただけに、なおさらそう感じた。
Posted by しおこんぶ。 at 2004年07月25日 02:22
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