「昼下がり、車庫上がり」
愛知県芸術劇場小ホール
04/06/24-26
作・演出:鹿目由紀
出演:松井真人/とみィ/山中崇敬/井通302/大屋愉快/中元志津/近藤絵里/水谷悦子/成田けい/木村仁美
次男の彼女の浮気現場を押さえるべく、ある家のガレージの上で張り込む三兄弟。そこに次々と現れる怪しい男女。刑事を名乗る女に捜査協力を頼まれたり医者を名乗る男に恋人の監視を頼まれたりして、手一杯になる三兄弟。さらに何も知らないはずの彼女が持ってきた弁当にはなぜか睡眠薬が。そこで何が起きているのか、すべての真相は?
今回は舞台装置に度肝を抜かれた。ガレージや物置の屋根と隣家の2階などが精密に作られているのだが、幅が舞台の1.5倍ほどあり、途中で全体がスライドするのだ。つまりセットの端3分の1ほどは舞台袖に隠れた状態になり、ここを上手く使って滑らかに場面転換が行われる。質感も高く、その出来栄えには感心した。
物語としては、やや安易に流れた感がある。虚構の芝居なのだから多少の荒唐無稽さはあって当然だが、今回のオチの付け方はむしろ御都合主義というべきだろう。例えば三男の職業などは状況として不自然すぎ、伏線がかえって言い訳がましく見えてしまった。井通302や木村仁美などの個性派俳優の使い方も、彼らの持ち味を生かしたというよりは彼らのキャラに助けられたと感じられる。
ただ作品全体として面白くなかったわけではない。次々に起こるハプニングに盛り上がり、ラストは心温まる大団円。誰でも安心して楽しめるあおきりみかんとしては標準的な出来栄えだったと思う。
あおきりみかんさんの舞台は喜劇として割り切って観る方が良いのでは?つまり演劇とは根底の部分で異なるんじゃないかと思えてきた。ゆえに面白かったかそうでなかったかが最大の問題で、今回はまあまあ面白かったということで。
まぁそういった視点でいえば、折角テンポがあるんだがら畳み掛けるようなボケがあってもとか、もっと豪快なツッコミがあってもいいのかなぁなどと思った。
今回初めてで セットが動くのにはびっくり!
ドリフを思い出したのは 私だけでしょうか?
あおきりさんは いつもこんな感じなんでしょうか?
芝居の中身としては 男の役者さんのキャラが濃い!
それに女の役者さんが負けちゃってる感じがしました
たばこの精の方は濃かったけど(ちょっと名前わかりません すいません。)
もともと井通302さんはファンなんで あの一人芝居のテンションは大好きで あおきりでもみれてよかったです。