2004年06月07日

劇団I.Q150「浮人形」

劇団I.Q150
「浮人形」
七ツ寺共同スタジオ
04/06/04-06
作・演出:丹野久美子
出演:野田雅子/江目ひとみ/仲村和美/伊藤広重/高橋和子/星川麻衣/セトトモコ/茅根利安/寺島広/斉藤ら真生/高橋史生/伊藤光輔/丹野久美子


 東北の山奥で車が故障した若いカップルが、一軒の民家に泊めてもらうことに。なごやかな家族に暖かく迎えられる二人だったが、ふいにカップルの女が「赤い実を取ってきて」と言い始める。実はその家には、13年前に川で死んだ娘がいた。おりしも季節は盆。大きく飾り付けられた迎え火の前で、古い記憶がよみがえる。

 仙台の劇団I.Q150が名古屋に来るのは二度目とのことだが、前回見逃したので私は初見。結論から言えばとても良かったので、今後もぜひ定期的に来てほしいと思う。

 物語としては、要するに幽霊の話であり、昔その娘が死んだ時に何があったのかが少しずつ明らかになっていくというものだ。しかし随所に折り込まれる幻想的な演出がよく効いており、怪談でもサスペンスでもない独特の空間を生んでいた。音楽もオリジナルのようで、さすがに雰囲気にピッタリだ。

 死んだ娘があの世から帰ってくる、その目的は何か。なにしろ相手は幽霊だ。しかし大切な家族だ。迎える人々の心には不安と愛情が入り混じる。そして‥‥。ラストでは目頭が熱くなったとだけ言っておこう。


posted by #10 at 00:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 名古屋観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 ノスタルジックな良い舞台だった。お盆の雰囲気、空気感が綺麗にでていた。
 一人の人が亡くなるということの重みを考えさせられた。それぞれの思い出、それぞれの思い、登場人物がそれぞれの視点で死者を送り出す。死人に会えるとしたら楽しみ?それとも不安?どちらの感情に支配されるのだろう。
個人的には田舎の朴訥とした父親役の斎藤さんが物凄く良かった。

私が観に行った時は、この劇団のファンの方が仙台から観に来ていたり、観劇後、アンケートを書く間に美味しい地酒もご馳走になった。こういう交流も楽しい。
Posted by しおこんぶ。 at 2004年07月25日 01:18
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