2004年03月15日

avecビーズ「散るミライ」

avecビーズ
「散るミライ」
ナビ・ロフト
04/03/04-07
作・演出:北村想
出演:中島由紀子/田中智沙/スズキナコ/金原祐三子/神戸浩/小林正和


 死体がくるまれているとおぼしきシーツを前に4人の女。「未来のことを考えましょう」。

 これといった筋のない不条理劇。だがその割に楽屋オチ的なネタが多くて困った。なぜ困るかと言うと、楽屋オチは決して不条理ではないからだ。

 普通の芝居でも、芝居それ自体が現実から少し離れた虚構であり、ある意味全てが不条理だ。だから不条理劇と呼ばれる芝居は、それに輪をかけて現実離れした展開になっているものだ。これに対し楽屋オチは、虚構の中に現実を持ち込むことでアクセントを付ける技法であり、不条理とは対極に位置する。

 別の表現をすると、不条理劇とは極端に現実離れした芝居であり、楽屋オチは極端に現実的な芝居だ。だから両者が混在する芝居は何なのか、どんな視線で見ればいいのか、受け止め方に困るのだ。


posted by #10 at 00:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 名古屋観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
冒頭で死体を前に「未来のことを考えましょう」でラストで未来を前にして死について考えている辺りは面白かったが、逆に中盤がまったく必要なかったのではと思えてしまう。

音(パーカッション?)のタイミングや種類をうまく使い分けており効果音の重要性を感じた。小演劇ではなかなかあれだけの種類の効果音を使える環境にはないと思うが、あるのとないのでは随分印象が違ってくるのは確か。他の劇団でも使ってみると面白そう。
Posted by しおこんぶ。 at 2004年04月10日 17:41
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