
1963年、裕福な家庭の一室。平和な日常を壊す一本の電話。ひとり娘を誘拐したとの脅迫電話から始まる。犯人捜索のために組織された本庁と所轄の刑事たち。関係者に事情聴取を続けるうち、意外な事実が浮かび上がる・・・(チラシより)
創りたいのは空気。それも吐き気がするほど濃密な。
今に問う。48年前の物語。それでも・・・陽は昇る。
一級品のドラマ。しかし物語の緊迫感もさることながら、「昭和38年」の雰囲気をよくもまあ上手に出せるものだと感心しました。セットも役者もタイムスリップしたかと思うほど。JACROWという劇団のカラーがそういう作風のようですが、こういうの好きな人はベタ惚れしそうな完成度です。
ただ、あまりにも演出がうますぎて、なんだか映画を観ているような感覚になってしまいました。これも良し悪しですが。
2011/08/25-19:30
JACROW「明けない夜」
シアタートラム/前売券2500円
脚本・演出:中村暢明
出演:前田剛/今里真/川本裕之/菅野貴夫/ハマカワフミエ/岡本篤/浅井伸治/谷仲恵輔/秋澤弥里/峯岸のり子/仗桐安/蒻崎今日子/吉水雪乃
舞台美術:青木拓也
照明:清水朋久
音響:岡田悠
衣装:セオキョウコ
宣伝美術:川本裕之
舞台写真:鈴木淳
舞台監督:井関景太
演出補:井原謙太郎
演出助手:メトロ=サスケ/西山由希宏
制作:黒田朋子/吉水恭子/ますこ