2011年08月05日

キャラメルボックス「ナツヤスミ語辞典」

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クサナギの元に一通の手紙が届いた。それは、三年前に担任した生徒から。そこに書いてあったのは、ちょっと不思議な夏休みの出来事だった。カブト・ヤンマ・アゲハの3人は中学2年生。ヤンマがプールの水を抜いてしまったことがバレて、先生からプール掃除を命じられる。そこへ、白い服を着た男・ウラシマが現れて、カブトが母から借りてきたカメラでみんなの写真を撮りはじめる。翌日現像してみると、そこに写っていたのは、なんと15年前の景色だった……。
(チラシより)

 キャラメルボックスが他の劇団とタッグを組んで作る「アナザーフェイス」公演。組んだ相手は柿喰う客。私としてはむしろ柿喰う客の方をよく知っていて、キャラメルボックスを生で観るのは初めて(テレビで一度見ただけ)でしたから、ちょっと立ち位置が違ったかも知れません。

 あれこれ語るのは野暮に思えるくらい、楽しさに溢れた舞台となっていました。シンプルですが巧みにデザインされた舞台装置は柿喰う客のスタイルでしょう。逆に通常のキャラメルの演出はどんな感じなのか、ぜひ確かめてみたいものです。

 作品はすでに何度も再演が繰り返されている定番のようで、なるほど良くまとまった話です。本来はストレートプレイで演じられるものでしょう。それが柿喰う客の中屋敷法仁による独特なスタイルで演出されて、実に愉快な舞台に仕上がっています。最初からこういう演出する作品だと言われても違和感がないくらい上手にマッチしていました。

2011/08/05-19:00
キャラメルボックス・アナザーフェイス「ナツヤスミ語辞典」
新国立劇場小劇場/前売券4800円
脚本:成井豊
演出:中屋敷法仁
出演:多田直人/渡邊安理/井上麻美子/鍛治本大樹/林貴子/原田樹里/七味まゆ味/コロ/深谷由梨香/村上誠基/永島敬三/大村わたる/熊川ふみ/川田希/森下亮
美術:原田愛
照明:松本大介
音楽:佐藤こうじ
音響:大久保友紀
スタイリスト:花谷律子
ヘアメイク:山本成栄
舞台監督:矢島健
舞台写真:伊東和則
製作総指揮:加藤昌史
プロデューサー:仲村和生
posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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