2011年07月28日

犬と串「愛・王子博」

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大丈夫、きっと助けてあげる。
愛するものも信じるものも、どれにするかは自分で決める。
善意を押し売るこの世界から、あなたの心を解放したい!
早稲田で生まれた破戒劇団が、いよいよ王子に初進出。
超絶ポップ。超絶キュート。そして、超絶インモラル。
王子小劇場、首を洗って待っていろ。
(チラシより)

 激しくバカバカしい学生劇団の悪ノリ演劇。様々な時事ネタ(だいぶ古くなってるのもあるが)を叩き込みまくっているので、恐らく10年後の学生に見せたら半分くらい元ネタが理解されないだろう。それはそれでひとつのスタイルではあるのだが。

 物語は、学校で傍若無人に振る舞う三兄弟が、怪しげな宗教団体のある矯正施設に入れられたら、昔いじめた女の子がシスターになってて、長男と三男はすっかり牙を抜かれて腑抜けのようになっていたが次男は最後まで反骨心を失わずに壁を破壊していく、という感じ(ものすごく簡略化しています)。

 かなり危ないネタやタブー破りも織り込んでいてエネルギーは感じますが、なんだかそれらが自己目的化しているような印象を受けました。表現の手法を追求していった結果としてタブーを破ってしまうのは恐れるべきでないと思いますが、最初からタブー破りするために周りを整えたような作り方では、すぐに飽きられてしまうでしょう。

 その有り余るエネルギーを次はどういう形で発揮するかが興味深い劇団です。

2011/07/28-19:00
犬と串「愛・王子博」
王子小劇場/当日券2500円
作・演出:モラル
出演:満間昂平/鈴木アメリ/藤尾姦太郎/堀雄貴/萩原達郎/廣瀬瞬/石澤希代子/佐原裕貴/守屋雄介/椎木樹人/真嶋一歌 ほか
舞台美術:秋山光洋
照明:伊藤孝
音響:志水れいこ
舞台監督:桜井健太郎
衣装:飯田裕幸
宣伝美術:寺部智英
スチール:金丸圭
制作:会沢ナオト
posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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