家族を大切にしているあなたにも、そうでないあなたにも(チラシより)
苺の絵。次女が大切にしたかったのは、かつての苺の絵
わたしがかえったときにはもうなくなってた。
なんで、あの時もっと大切にしてあげなかったんだろう。
どうして、あの絵を大切にしなかったんだろう。
おりこうさんだった私が唯一反抗したのは、スケッチブックに苺の絵を描いた事。
「もしかしたら2度と会えないかもしれないのだから大切にしなさい。」
あの時、これが最後だってわかってたら、もっと優しくしてあげられたのに。
「また会う日まで。」
ショッピングモール建設のため立退きを迫られている小説家の家に再婚した夫婦と四人の兄弟。その家に次女の婚約者が挨拶に来るところから物語が始まる。次女がどうしても立ち退きたくない理由は、亡くなった彼女の実母の想い出。
複雑で賑やかな家庭を舞台とした、ものすごく正統派のホームドラマ。しかしラストは、この手のお芝居にありがちなパターンに行くと思わせて行かないフェイントが効いていた。それも含めて、家族で安心して観に行けるタイプの作品だ。
実は磯川家を観るのはこれが初めてで、恐らく最初で最後になってしまうだろう。個々の役者の今後の活躍に期待したいところです。
2011/07/08-19:30
コメディユニット磯川家「きょうの日は」
シアターグリーンBOX in BOX THEATER/当日券3500円
脚本・演出:保木本真也
出演:斉藤コータ/岡洋志/菊池祐太/二宮瑠美/島岡亮丞/信原久美子/伊藤昌子/稲野杏那/黒木正浩/塚田まい子/前田友里子/村上研太/湯浅崇
舞台監督:新井和幸
舞台美術:西本卓也
照明デザイン:奥村誠志郎
音響:竹下祐貴
宣伝美術:立石千恵
製作:渡辺大(大阪)/竹井直美(東京)