2011年06月04日

TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER TWENTIES」

inhertwenties.jpg

一人の20代の女性が過ごす
20歳から29歳までの十年間を、
20代の女優十人で描き出す。
切なくてHAPPY、繊細で怒涛、
寂しいけど祝祭的な女子の20代。
トープレ版「女の半生」、開幕です。
(チラシより)

 久しぶりに、「こういう手があったのか」と感心した。まずその構成が面白い。10人の女優が歳ごとに並んで、歩んできた10年が順番に語られるわけだが、時々世代間で争ったりする。語られる人生は山あり谷ありだがあくまで普通の女性の物語。でも、それがまるで自分の家族のように身近なものに感じられる。

 年齢が上がってからの彼女は、若い頃の彼女のことを当然知っているが、自分より年上の自分は知らない。だから最後に29歳の彼女が語ることは、他の9人には未知の領域だ。29歳の彼女だけは謎の人物のように映っている。次の10年に踏み出そうとする彼女を興味津々で9人の彼女が見守る。ラスト近く、彼女が電話している相手は誰?あのシーンは実にワクワクした。

 同じ手法を用いてもっと色々な工夫もできるだろうが、少なくともこれを観ている時はこれがベストに感じられるものだった。

2011/06/04-19:30
Tokyo Players Collection「IN HER TWENTIES」
王子小劇場/前売券2500円
脚本・構成・演出:上野友之
出演:榊菜津美/八幡みゆき/井上千裕/中村梨那/梅舟惟永/南波早/吉川莉早/甘粕阿紗子/小鶴璃奈/冬月ちき
舞台監督:本郷剛史
照明:山内祐太
音響:田中亮太
演出助手:伊豫田一成/根本沙織/竜史
サポート:入倉麻美
宣伝美術:立花和政/庄子佳那
WEB広報:飯田裕幸
制作:会沢ナオト
posted by #10 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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