
地球侵略会議はファミレスで(チラシより)
日本海に面した小さな港町。
大陸に近いこの町には同盟国の大規模な基地がある。
この国にとって戦略的に重要な土地だ。
加瀬真治は、地元の夏祭が終わると性格が一変していた。
今までの記憶を失くし、街の徘徊を始める真治。
夫を介護しなければならなくなった妻の鳴海は、新しい生活に戸惑う。
町に事件が起きる。
それは老婆が息子一家を刺殺した後、自殺するという凄惨なものだった。
同じ頃、海岸線では町の人々が奇妙な光を見る。
それが隣国のミサイル誤射であることをテレビのニュースは伝える。
凄惨な事件と、軍事的な緊張とが相まって、町には不穏な空気が流れていた。
そして、真司は鳴海に告白をする…。
新型の「散歩する侵略者」にご期待ください。
この作品は、2007年9月に大阪で上演されたのを観た。その時点で再演だったはずなので、今回は再再演となる。ちなみに私が同じ作品を2度観たのはこれが初めてだ。
すでに話は知っていたことと、前回のインパクトが強すぎたこともあって、今回は前回ほどの衝撃は受けなかった。一番のクライマックスシーンはちょっと間延びしてしまった気がする。それでもこれまでに観たイキウメの中ではやはり一番良い作品で、繰り返されてしかるべきだと思う。
大幅に修正されたと聞いたが、前作をそう細かく覚えているわけではないので、どこがどう変わったかは良く判らなかった。こんなシーンあったっけ?という所は多々あったが、単純に忘れているだけの可能性が高い。基本的な筋は変わっていなかったと思われる。
2011/05/21-13:00
イキウメ「散歩する侵略者」
シアタートラム/前売券4000円
作・演出:前川知大
出演:浜田信也/盛隆二/岩本幸子/伊勢佳世/森下創/窪田道聡/大窪人衛/加茂杏子/安井順平
舞台監督:谷澤拓巳
美術:土岐研一
照明:松本大介
音楽:かみむら周平
音響:鏑木知宏
衣裳:今村あずさ
ヘアメイク:西川直子
演出助手:石内エイコ
演出部:棚瀬巧
制作:中嶋隆裕/吉田直美
宣伝美術:鈴木成一デザイン室
宣伝写真:高橋和海
舞台写真:田中亜紀