2006年05月27日

文学座+青年団自主企画交流シリーズ「地下室」

 独自製法で作った体に良い「水」の販売を始め、メンバーの好きな物を集めた小さなお店の地下室。リーダーの男性を中心に、家族ではないけれど家族同然に共同生活をしている彼らだったが、その内情には様々な秘密があった。

 この公演は11日間(うち休演日1日)あったので小演劇スケジュールでは紹介しておらず、自分でも通常なら足を運ばないのですが、知人が推奨しているのを読んで観劇してきました。

 ある店の地下を舞台としたワンシチュエーション。エコロジーとかナチュラルフードとか、そういう類のものを信奉する人々の共同体で、ミーティングの雰囲気とか金儲け主義に対する反発などは、いかにもどこかにありそうな雰囲気を醸し出す。

 最初のうちは穏やかな雰囲気が続くが、一人だけ、水を「作っている」青年のおかしな様子がトゲのように引っ掛かる。やがて色々な事実が明らかになり、共同体のおぞましい実情がさらけだされ、破滅的な終局へ向かう。

 正直、私の苦手な作風だ。性的な描写があるが、エロスではなくグロテスクというべきもので、興奮もしないし笑えもしない。とは言え決して完成度が低いわけではなく、細部に至るまで計算と配慮が行き届いたものだった。役者も「そういう人たち」の持つ独特な眼をよく表現していたし、あの描写を観てこちらが感じた嫌悪感も狙い通りなのだろう。そういう意味で秀逸な舞台だったとは思う。

2006/05/27-15:00
文学座青年団自主企画交流シリーズ「地下室」
アトリエ春風舎/ウェブ予約3000円
作・演出:松井周
出演:古舘寛治/大竹直/古屋隆太/辻美奈子/頼経明子/たむらみずほ/堀夏子/山本雅幸/征矢かおる/得丸伸二


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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