2011年02月25日

空想組曲「ドロシーの帰還」

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オズの魔法使い。
この物語は「竜巻によって知らない世界に飛ばされたドロシーが、家に帰る」と言う、ただそれだけのおはなしだ。
作者のボームは「教訓を伝えたいわけではなく、ただ楽しんでもらえる面白い物語にしたかった」と語っている。
確かにこの物語は抜群に面白い。多くの謎と畏れに満ちたオズの国。
そこに暮らす個性的過ぎる住人達との冒険譚。
だが、何の教訓も得られないかと言うと、そんなことはないと思う。
面白い物語は、作者の意図とは関係なく、必ず読み手に影響を与える。
物語がどんなに作者の想像上で完結していても、それを読む人間は作者の想像を超えた世界にいるからだ。
想像を超えた世界。つまり現実。
現実の人間は予測が出来ない。
どんなことに影響を受けるのか。その程度は。大きさは。
そしてそれは本当に良い影響なのか。

「ドロシーの帰還」は明るく楽しい想像世界と、理不尽な現実世界の両方を描いたファンタジーです。
この物語が、皆さんにどんな影響を与えるのかはまだ分かりません。
突然の竜巻に吹き飛ばされた後、そのまま家に帰れなくなるかもしれません。
ですが、それでも楽しんでもらえる面白い舞台になるよう、精いっぱいの絶望とほんの少しの希望を用意して、劇場にてお待ちしております。

空想組曲主宰 ほさかよう
(チラシより)

 クリエイターの話。オズの魔法使いを下敷きにしたダークな小説を書く作家。彼女に影響されて漫画家、絵本作家、小説家になろうとしている人。その悩み苦しみ。

 私は違うからまだいいが、実際そういう夢を持ってあがいてる人が観たらかなりキツイんじゃないだろうか。グサグサ心に突き刺さってくると思う。クリエイターではない私ですら、仕事に重ねてウワーッ!と思ったのだから。

 オズ役の中田顕史郎はこないだミナモザでも見たが、かなりいい感じ。怖いようなひょうきんなような、どちらとも取れるキャラを上手く表現しており、間合いだけで演技ができていた。ああいうのは訓練でできるようになるものなのだろうか?

2011/02/25-19:00
空想組曲「ドロシーの帰還」
赤坂レッドシアター/前売券3300円
作・演出:ほさかよう
出演:藤田記子/川田希/井俣太良/久保貫太郎/二瓶拓也/小玉久仁子/齋藤陽介/佐藤滋/北村圭吾/梅舟惟永/小野川晶/中田暁良/中田顕史郎
舞台監督:藤本志穂
音響効果:天野高志
照明:榊美香
舞台美術:松本わかこ
演出助手:渡辺望/南慎介
殺陣指導:梶武志
衣装:恵美秀彦
イラスト:東京幻想
宣伝美術:岩根ナイル
制作:る・ひまわり
制作協力:塩田友克


posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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