2011年02月12日

ひょっとこ乱舞「ロクな死に方」

rokunasinikata.jpg

先日、ひょんなことから「バンジージャンプ」をやりました。

40mほどの高さから、エイッと飛び降り、落下しながら考えたことは…、何もありゃしません。アーッ、なんて言ってそれっきり。走馬灯も何もあったもんじゃない。もしかすると、紐をつけずに飛んだって大した違いは無いのかもしれません。

他人の死、なんてものは数字に過ぎません。日本の年間自殺者数は3万人! なんて言われても、せいぜい、そりゃ悲惨だね、て神妙な顔を作るぐらい。対岸の火事、馬耳東風、かすかに聞こえるお隣さん家のテレビの音みたいなもんです。ところが、知人の死となるとそうはいかない。悲しんだり、悔しんだり、やれ金返せ、話が違うなんていって、騒々しいったらありゃしない。とかく、自分との関係が近いほど「死」の騒音は増していくんですが、不思議なことに、この世で一番、「静かな死」っていうのは一番、近くにあるんです。つまりは、「自分の死」です。

そんなわけで今回は、死ぬ、ってことを扱います。それも、わたしが死ぬ、という主観の問題と絡めて表現してみようかと思います。まあ、要するにですね、ロクな死に方をしそうもない連中がわんさか出てきて、意外や、ロクな死にかたを見つける、と、そういう話です。乞う、ご期待!
(チラシより)

 素晴らしい。傑作だった。死にまつわる話。でも、簡単に涙を誘うものではない。

 突然死んでしまった青年と、その恋人、友人、元恋人、その家族、その友人、などなど。全体の語り部として現れる男女。物語の構造はやや複雑だが、それもまた心地良さに繋がっている。役者たちの体はよく動き、セリフの切れもいい。そしてジワジワと心に来る内容がたまらない。

 多くを語る言葉を持たない。この劇団は次も観る。

2011/02/12-19:00
ひょっとこ乱舞「ロクな死に方」
東京芸術劇場小ホール2/前売券3200円
作・演出:広田淳一
出演:中村早香/笠井里美/松下仁/根岸絵美/田中美甫/渡邉圭介/糸山和則/西川康太郎/伊藤今人/小角まや/寺田ゆい澤田慎司/大竹沙絵子/高倉大輔/海田眞佑/伊比井香織/片山敦郎/倉田大輔
舞台監督:橋本慶之
舞台美術:大泉七奈子
音響:角張正雄
照明:三浦あさ子
衣装:あに子/矢野裕子
ヘアメイク:増田加奈
宣伝美術:山代政一
演出助手:稲垣干城/岡田瑞葉/元田暁子
Web:堀田弘明/遠藤沙土
制作:荒川真由子/岩田美郷/砂田麻里子/吉田千尋


posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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