2011年01月09日

柿喰う客「愉快犯」

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源平争乱の時代より、
ハッピー&ラッキーな歴史を歩んできたノリノリ一族「琴吹家」!

幸せボケしちゃってる彼らのもとに、
どーゆーわけか突如「最悪の不幸」が襲いかかり始める!!

愛娘の事故死! 祖母の病! 母の不倫!! 
―え? ってか、娘は事故じゃなくって他殺なの!?

どうするどうなる琴吹家! なんとかしやがれ三世帯! 
ご先祖様も草葉の陰でテンパってるよ!!

結成5周年を迎えた「柿喰う客」が、
謹んで新年のお慶びを申し上げながらお送りするのは
ドメスティックなハピネスを求める愉快×痛快×おめでた喜悲劇!!
(サイトより)

 毎回趣向を変えた演出を魅せる柿喰う客だが、今回は新春公演ということで和風というか歌舞伎風の動きやセリフ回しを多用したスタイルで攻めてきた。最初から最後まで勢い良く、一気呵成に演じきったという印象だ。役者すべての個人的能力の高さと、それを生かす作演出の技量を感じさせる逸品。観ていて楽しくてたまらない。

 作演出の中屋敷法仁は「反・現代口語演劇」を標榜しており、徹底的にフィクションを練り上げる。いわゆる「静かな演劇」や「リアルな芝居」に対するアンチテーゼなのだろう。その姿勢は個人的に好みだ。ただ、だからと言って独自の新しい表現手法を生み出しているわけではないので、作品ごとに味付けがまったく違う。これは長く見続ける上で楽しみになる反面、人に勧めるときは作品ごとにしか語れないという弱点にもなりそうだ。

 とはいえ、観劇していてこんなにワクワクする舞台はそうそう出会えない。たっぷりとその一瞬を堪能させてもらった。

2011/01/09-18:00
柿喰う客「愉快犯」
東京芸術劇場小ホール2/前売券2800円
作・演出:中屋敷法仁
出演:七味まゆ味/コロ/玉置玲央/深谷由梨香/村上誠基
美術:原田 愛
照明:富山貴之
音響:上野 雅
音楽:佐藤こうじ
演出助手:入倉麻美
舞台監督:棚瀬巧+至福団 
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:
[撮影]堀奈津美
[着付]笹島寿美
[メイク]田中順子
[衣裳]呉服おぎはら
記録:飯田裕幸
制作助手:時澤香保里/萩谷早枝子
制作:赤羽ひろみ/斎藤 努/田中沙織
制作協力:ゴーチ・ブラザーズ/PAMC
企画製作:柿喰う客


posted by #10 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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