2010年11月06日

七里ガ浜オールスターズ「俺の屍を越えてゆけ」

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社長命令「リストラする上司を一人だけ選べ!」
さぁ、みんな
気が重い会議を
始めよう。

それぞれが違う部署に所属している若手社員男女6人。目的は、社長の密命に従いリストラする上司を一人選出する事。「そんな会議、とっても嫌だ」と思いながらも6人が会議室に集まった。早く帰りたい。しかしリストラする上司は選びたくない。そんな中、誰かが口を開いた。「さぁ、会議を始めよう」
(チラシより)

 巧みに構成された会話劇を堪能できる舞台でした。リストラする上司を部下たちが選ぶという、サラリーマン的にありえない設定の話であること以外は、ごく自然な調子で会話が進みます。それでいて細かい雑談までちゃんと伏線として生きてくる。よく練り込まれた脚本だと思います。

 もともと青森の弘前劇場の戯曲ですが、当て書きかと思えるほどぴったりな役者を揃えている印象でした。これは主催者以外全員が客演だからできることかもしれません。

 コの字型の三方客席のため、出演者六人中二人くらいは背中を向けている状態が多いものの、しばしば場所替えが起こるので、好きな役者さんの顔がずっと見えないということもありません。この点は終演後の記者会見(という名のアフタートーク)でも言及されてました。面白い配慮だと思いますが、通常の額縁舞台にサザエさん方式で並ぶよりは自然で良かったと思います。

2010/11/06-20:00
七里ガ浜オールスターズ「俺の屍を越えてゆけ」
SPACE雑遊/前売券2500円
作:畑澤聖悟
演出:瀧川英次
出演:葛木英/須貝英/佐藤みゆき/浅野千鶴/野口雄介/瀧川英次
照明:松本大介
ラジオ制作:今井亮
チラシデザイン:河野文明
稽古場代役:廣瀬瞬/成島秀和/松坂早苗
制作:大槻志保/村田明美/七里ガ浜オールスタッフサービス
制作補:野崎恵
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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