<以下は、11月8日の夜にTwitterで書いた内容の転載です>
この話について思う所を酔っ払ってつぶやくよ。 RT @kogurenob: [exblog] 「文化団体や文化への金の流れから国家は身を引いて下さい」
劇団や劇場に出す補助金の額を増やすのではなく寄付に対する税制改革を、という指摘は一理あるとは思う。エコカー減税やエコポイントがメーカーではなく消費者を補助する方式をとったことに通ずるだろう。
僕は芸術家ではなく観客なので、観る演目を自由に選ばせてもらった上でチケット代を補助してもらえればありがたいし、税制的な優遇があるなら本気で応援したい団体には寄付するのも良いだろう。
しかし食料品に対する消費税すら免除されないこの国で、文化に対する税制的な優遇が実現するだろうか。そうすることが必要あるいは有益であるとする説得力ある理由づけが不可欠になる。
文化芸術振興の受益者はすべての国民である、とは言うが、しょせん娯楽ではないか? エンターテイメントを国が優遇するのか? そんな余裕があるなら生活必需品の消費税を免除しろよ、って話になるだろう。
つまり、劇団や劇場に直接補助するのも、税を減らすことによって間接的に補助するのも、本質的には変わらないと思う。なぜ彼らやその作品が振興の対象として特別扱いされるべきなのか、納税者に説明する難しさは同じなのだ。
2010年11月09日
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