
もしかすると、昨日かも知れないが、私には分からない。(チラシより)
アルベール・カミュの「異邦人」を原作としているが、物語の筋を追うような作品ではない。というか原作を読んでいないので筋に即しているかどうか判断できないが、見所は身体表現の方だろう。
サーカスのようにこれ見よがしな肉体の誇示ではなく、あくまでも演劇、ダンスの技術として要所要所で見せられる表現は、普段自分が見慣れている演劇公演とは一線を画するものであり、ダンサーの動きと技術にかなり驚かされた。
片桐はいりが出演ということが大きく書かれているが、別に彼女がいなくても十分見ごたえたがあったと思う。
2010/10/09-15:00
カンパニーデラシネラ「異邦人」
シアタートラム/当日券4500円
原作:アルベール・カミュ著、窪田啓作訳『異邦人』(新潮文庫刊)
演出:小野寺修二
出演:片桐はいり/田村一行/藤田桃子/森川弘和/菅彩夏/手代木花野/小野寺修二
テキスト協力:小里清
照明:磯野眞也
音響:田中裕一
美術:杉山至+鴉屋
小道具:高庄優子
衣装:堂本教子
舞台監督:矢島健