およそ100人のある一日を5人の役者がサンプリング。(チラシより)
そして、ある一日を超えて、永遠とか、
そういうものに少しでも近づこうとする話。
普通の芝居のようにひとつの物語を語るのではなく、ある一日に暮らす膨大な数の人々の生活の断片を切り取って、繋げた作品。
観賞するのにもある程度の根性を必要とする。一貫した物語はないが伏線は張りまくりなので、終わってどっと疲れた気がした。作品としてどう評価するかは難しい。面白いとか楽しいというのはちょっと違う気がするが、インパクトはあった。
大きな道路の信号待ちで無数の歩行者が並んでいて、その人達がみんなそれぞれの思考や生活がある、それはすごいことなんだというメッセージは心に残った。劇的な物語などなくても人生はある。
2010/07/19-18:00
sunday「サンプリングデイ」
精華小劇場/当日券3500円
作・演出:ウォーリー木下
出演:赤星マサノリ/平林之英/宮川サキ/井田武志/安元美帆子