向こう側は、(チラシより)
どう?
カラオケボックスを改装したアパート。独特なルールで生活する住人たちは皆、何かから隠れるような事情を抱えている。そんな所に突然現れた男は、自分が未来人だと言う‥‥
設定はSFだけど終始SFらしくない雰囲気で、それが却って良い効果を出していました。21世紀に入って10年も経って、昔のSFらしいSFがもはや逆に時代遅れになったのかもしれません。
あとからHPの説明を読んだら、作品の舞台そのものが近未来という設定だったようです。それは分かりませんでした。
2010/07/10-14:00
劇団ジャブジャブサーキット「蒼の組曲」
ウイングフィールド/前売券2800円
作・演出:はせひろいち
出演:はしぐちしん/コヤマアキヒロ/岡浩之/栗木己義/平野行俊/荘加真美/咲田とばこ/小関道代/中杉真弓/なかさこあきこ/くまのてつこ/はせひろいち
劇団の公式サイトに掲載されていた紹介文は以下の通り(リンクしようかと思いましたが、URLから見て恐らく更新で消えてしまうと思われましたので、転載します)。
時はルームシェアによる共同生活が地方都市でまで市民権を得てきた近未来。以前はカラオケボックスであったと思われる、リビング的な空間が今回の舞台です。持ち回りのルールでその月の当番になった「ユミコさん」は掃除中に「とある欠片」を見つけ驚愕します。一方、2階にベッドを持つ「カモイ君」は103号室の不思議系少女「ナギサちゃん」への想いを捨てきれず一人苦悶の日々。入居者同士の恋愛禁止もまた、このコミュニティーの大切なルールの一つです。警察に留置されている「ヒライさん」の妻を名乗る人物の訪問を機に、優しい草食系人間たちのシンプルなユートピアには崩壊への予感が満ちていきます。
現代社会がいやおうなく抱えている「心のあり方」に関するシリーズ最新作にあたる今作品では、世界を構成する最小単位であるべき「家族」や「家庭」の概念に焦点を絞り、今だからこそ確認したい問題点を綴ります。摂食障害を題材に優しい性を提唱した「しずかなごはん」、解離性同一性障害を見つめた「歪みたがる隊列」などの実績と流れを受けつつ、より身近なテーマから生と死を多角的に描写しようとする書下ろしの意欲作です。また土曜夜公演の後には、各都市のゲストを迎えアフタートークを企画しております。どうぞご期待ください。