2010年04月17日

コトリ会議「サリリャンカ・ララ・ワールド」

sariryanka.jpg

星の動く音が聞こえそな 静かな夜に、あなたはうまれた

真っ暗な海岸に立っています。
私の視線は遠くの水平線と交差して、いつか地球を突き抜けていくのでしょう。
マフラーをちょっとあらためて、自分と同じ小さなものをと、
母が昔、編んでくれたのを思い出します。
あの日一度だけ、私のことを歌ってくれた。

汽笛が一つ、鳴りました。
水平線から星座がうまれて動き続けて、私はそんな宇宙を三百六十度見渡して、小さな私と長い人の歴史の中で、
何千人が何を見たのか

きっと、あなたを探すのでしょう
(チラシより)

 前回もそうだったが、とても悲しい物語を暖かい空気で包んでそっと差し出すのがコトリ会議のスタイルなのだろうか。包みがあんまり暖かくて優しいから、中にある悲しみが愛しくなってしまうほどだ。

 この話も、最初は楽しい家族の物語のように見せかけて、だんだんと辛い話になっていく。こういうのはそのギャップで見せる演出になりがちだが、あくまでも優しい包みのまま提示し続けるのだ。メジャー作品は感動を押し付ける過剰演出が多い中、この劇団のような見せ方にはとても好感が持てる。

 今回は京都の実力派女優(と私は思う)押谷裕子が出演して少し違った空気を持ち込んでいた。他が割とお嬢さんな感じの中で、彼女はどっしりしたおばさんの力強さを醸し出している。そして前回もいた原聡子がまた美しく狂った演技で魅了する。

 何がいいのか説明に困るけど、強いて言うなら笠江遼子がかわいいからだとしか言いようがないんだけど、また観に行きたい劇団です。

2010/04/17-19:00
コトリ会議「サリリャンカ・ララ・ワールド」
in→dependent theatre 1st/当日券1500円
作・演出:山本正典
出演:岩本真一/牛嶋千佳/笠江遼子/押谷裕子/梶川貴弘/原聡子


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック