3年半振りの新作となります。(チラシより)
書き方はもう忘れてしまったようです。
だから〈描く〉ことにしました。
モノガタリは単純でよいと思ってます。
私は円空仏のような戯曲を、と考えているのです。
山中異界に死者がいて、
夕陽の沈むところにある浄土を臨み、
潮の満ち干とともに〈ニンゲン〉を想う。
それだけでよいです。
〈世界〉は〈ニンゲン〉の魂漂うところ此処其処彼処に在るのですから。
俳優の語り部としての法力を信じようと思います。新たな挑戦です。
様々な演劇のエッセンスが絞られた舞踏のような作品。何がなんだかわからないという印象も否めないが、上記のように、描いたと説明されればそうかと思う。
どうやら様々な出典を持つ戯曲になっているようだが、残念ながら浅学にしてほとんど元ネタがわかりませんでした。マクベスくらいはわかりましたが、ちゃんと色々な古典を知っていれば、もっと楽しめたことでしょう。
とは言え、何も知らなくても表現と迫力は充分に感じ取れました。この感覚を言葉で説明するのは、いさぎよくあきらめましょう。
2009/11/14-19:00
遊劇体「演劇×世界 世界は恋人たちを愛してい」
ウイングフィールド/当日券2800円
出演:大熊ねこ/菊谷高広/坂本正巳/こやまあい/村尾オサム/戸川綾子/あた吉/条あけみ