2009年11月07日

三角フラスコ「星屑とボタン」

hosikuzutobotan.jpg

取り壊しが決まった古い団地。そこに暮らしていた夫婦。
建物としての役目を失い終わってゆく部屋。
離婚を決め、消えかかる二人の関係。
そこへ子どもの頃、その部屋に暮らしていたという青年が訪れる。

場面は変わって、
とある老人介護施設で生活を送る、もう一組の夫婦。
ゆったりと流れて行く日常。
しかし彼らもまた、やがて静かに終わりを迎えようとしている。
(チラシより)

 初めて観る劇団かと思っていましたが、調べたら1年ほど前にも観ていました。その時は精華小劇場で、今回はウイングフィールドです。前回はかなりごちゃごちゃした舞台装置だったのに対して今回は限りなく素舞台に近いシンプルなもの。

 二場構成で、一場と二場の登場人物は少しだけ重なり、長い時間の経過が醸し出される。しかし両方とも描くのは何かの終わり。具体的には結婚と人生。一場ではやや激しく、二場はひたすらゆったりした時間が流れる。

 前回観た時には何を伝えようとしているか分からないという印象を受けたが、今回はむしろ、押しつけがましく何かを伝えようとはしていないことが良い印象に繋がった。特に後半が良かったと思います。

2009/11/07
三角フラスコ「星屑とボタン」
ウイングフィールド/当日券2800円
作・演出:生田恵
出演:瀧原弘子/七海良郎/熊谷由海/真田鰯/藤原貢/半田深雪
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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