2009年09月20日

乞局「汚い月」

kitanaituki.jpg

都内空港近くのマンションのリビング。
東埜(ひがしの)宅は靜(せい)と妻の真琴(まこと)の二人暮らし、子供はいない。
引っ越してきた頃は飛行機の音など全くしなかったのに最近は一時間に何回か飛行機の飛んでいる音がひどく聞こえてくるようになった。
国際線のターミナル新設に伴い、便の増発が相次ぎ、やむなく空港側が住民に何の事情説明も無く、ある空港会社の便だけはマンションの辺りの上空を迂回して離陸するようにしてしまったからだ。
しかも整備工場では何をしているのか分からないが夜中に煙突からモクモクと煙をあげて晴れた夜でもどんよりとしている。
そういう状況があるので、その地区では改善を求める署名活動・住民運動が起こっている。
未だ、その改善は見られない。
(チラシより)

 乞局は東京の劇団で、川崎在住の頃には何度か観劇しました。全体に不気味な雰囲気が漂い、暗く、救いも無く、観る者の気分を悪くさせるような作風です。終演後は“わざわざ金を払ってこんな芝居を観る意味があったのか?”と自問してしまうのに、なぜか次の公演にも足を運んでしまいます。そんな中毒性のある劇団です。

 そんな乞局が初の京都公演を行うと知り、嬉々として会場へ向かいました。今回は5年前の作品の再演ですが、私は初見です。

 過去に観た作品のように「登場人物の誰一人まともじゃない」ということはなく、何人かは普通の人物もいましたが、全体としてはやっぱりいつもの乞局で、むずむずするほど気持ち悪い心地よさを感じました。

 初の京都公演にしてはほぼ満席の客入りでした。京都はアングラというか前衛的な芸術が多い土地ですので比較的こういうのも受け入れられやすいだろうと思いますが、さて皆さんがどう感じたのか。

 次回も是非関西へ来て欲しいものです。

2009/09/20-14:00
乞局「汚い月」
ART COMPLEX 1928/前売券2500円
脚本・演出:下西啓正
出演:佐藤祐香/田中則生/西尾佳織/駒橋誉子/浅井浩介/佐藤幾優/石田潤一郎/墨井鯨子/岩本えり/三橋良平/井上裕朗/下西啓正


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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