2006年01月28日

らくだ工務店「キャベツと日和」

 舞台はスーパーマーケットのバックルーム。気弱な店長と個性的な店員の日々。万引きGメンを万引きと間違えて捕まえてしまったり、離婚した女性店員の元夫が押し掛けてきたり、発注ミスで大量のちくわぶを叩き売りしたり‥‥。あれこれと波乱が起きながら穏やかに流れる日常と、ちょっとした秘密と。

 色々なハプニングが程よく絡みながら、全体としてはのんびりした調子で進んでいく。大きな本筋があるというわけではないが、なんとなく穏やかな気分になれる舞台だ。ただ冷静に考えると、経営の危機や不倫など結構シリアスなエピソードがちりばめられている。

 子持ちバツイチの女性に惚れている店員が一生懸命アプローチしている様子がほほ笑ましかった。この店員を演じた役者が最初に出てきた時はずいぶん大根な印象を受けたのだが、中盤から後半にかけてとても良い味を出していた。タイトルになっている日和(ひより、という名の女性。最初「キャベツ日和」かと思っていたが違った)はあまり印象に残っていない。

2009/01/28-19:30
らくだ工務店「キャベツと日和」
「劇」小劇場/当日券2800円
作・演出:石曽根有也
出演:塩湯真弓/一法師豊/恩田隆一/志村健一/今村裕次郎/瓜田尚美/橋本仁/兼島宏典/石曽根有也


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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