2009年08月15日

燐光群「現代能楽集 イプセン」

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複式夢幻能形式でみつめる「イプセンの原像」。
一九九三年スタート、燐光群+坂手洋二による〈現代能楽集〉シリーズ、最新作!
彼らは自分の居場所を見失っていたんですよ。生きているにせよ、死んでいるにせよ。
ノラを、ヘッダを、世阿弥の庭に招聘する。
(チラシより)

 「ノーラは行ってしまった」「ぶらんぶらん」「野鴨中毒」「ヘッダじゃない」の4話オムニバス。それぞれイプセンの4つの作品「人形の家」「ブラン」「野がも」「ヘッダ・ガブラー」をベースにしている。

 坂手洋二は下記のように語っている:
『現代能楽集 イプセン』は、四つのイプセン作品をもとに、私が勝手にイメージした「現代能」の方式に基づいて、イプセン戯曲を別なシステムに織り直したものである。題材を借りる、でもなく、現代化する、でもなく、「現代能」にしたのである。
(燐光群ホームページおよび当日パンフレットより)

 ‥‥ということだが、残念ながら元の戯曲を観ていないし、そもそも能すら観たことがないので、原作と本作がどのくらい別物になっているかは評価できない。ただ、当日パンフと共に配布された原作の粗筋から考える限りでは、本作は原作のハイライト版のようになってしまったのではないだろうか。

 むしろ原作の粗筋を読まない方が良かったかもしれないが、それは観劇する側に想定されている状態ではないだろう。物語の背景が本作の中ではほとんど説明がないし、それでいて背景を知らなければ登場人物が何者かもわからないのだから。

 何か、私の理解に入らない素晴らしさがあったのかもしれない。けれどそれは私には伝わってこなかった。

2009/08/15-19:00
燐光群「現代能楽集 イプセン」
アイホール/当日券3600円
作・演出:坂手洋二
出演:馬渕英俚可/紺野美沙子/中山マリ/川中健次郎/鴨川てんし/猪熊恒和/大西孝洋/樋尾麻衣子/杉山英之/安仁屋美峰/阿諏訪麻子/伊勢谷能宣/いずかしゆうすけ/西川大輔/武山尚史/鈴木陽介/矢部久美子/渡辺文香/横山展子/根兵さやか


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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