2009年07月04日

尼崎ロマンポルノ「機械少女」

kikaishoujo.jpg

山陰地方にある過疎化に全く歯止めがかからない村、桃花村。
そんな桃花村で代々神主を引き継いできた、蓮沼家。
神主は代々、蓮沼家本家の長男に受け継がれてきた。
なかなか男児が生まれなかった本家に、念願の長男が生まれる。

しかし、長男は産まれて十年もの間、村人の前に顔を出すことは無かった。
神主夫妻の姿勢に疑問を抱く村人多数。
長男の存在を疑うものさらに多数
都会を目指す村人さらにさらに多数
漏水して行く老人たちさらにさらにさらに多数
僅かに残った村人は、次第に蓮沼家の存在自体に疑問を抱きはじめる。
噂は噂を呼び、小さな村はあっという間に噂で満たされる。
噂で満ちきった桃花村は、神主を噂の長男に引き継ぐ祭りの日を迎える。
噂で満ちた村人達の思惑が、右往左往と交差する。
(チラシより)

 「フィクションに紛れるノンフィクション演劇」を標榜する尼崎ロマンポルノの第8回公演で、3年前の作品の再演。前作「鉄鋼スベカラク」では精華小劇場の広々とした空間を生かした立体的な舞台でしたが、本作はウイングフィールドに戻って通常の構造。

 なんとなくおどろおどろしい雰囲気を持つ作風は中毒性があります。閉鎖的で奇妙な因習を持つ田舎村で起こる、忌まわしい事件と隠された秘密──といった所ですが、この劇団が秀逸なのは笑いの要素をほどよく混ぜている所。最初から最後まで陰鬱だったら飽きてしまうでしょうが、笑いを上手に混ぜることでクライマックスを引き立たせています。まあ、セオリーなのかもしれませんが。

 主に笑いを担当するキャラクターを演じていた大江雅子の声がいいと思いました。小声でぼそっとツッコミを入れる時も明瞭に聞き取れるので心地よい。ああいう声はトレーニングで得られるものなのだろうか?天性のものなら、とても羨ましいです。

2009/07/04-19:00
尼崎ロマンポルノ「機械少女」
ウイングフィールド/当日券2500円
作・演出:橋本匡
出演:村里春奈/森田真和/堀江勇気/田米克弘/松田卓三/平井佐智子/大江雅子/永見陽幸/坂本咲希


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。