2005年12月18日

劇団うりんこ「弟の戦争-GULF-」

 主人公の弟は小さな頃から、写真やテレビの中の人物に極度の共感あるいは憑依されてしまう不思議な能力を持っていた。イラクがクウェートに侵攻した時、彼はイラクで戦う少年兵の意識と同化し、アラビア語を話し始めた。やがて米軍により湾岸戦争が始まる。

 劇団うりんこは基本的に子供向けの演劇を上演する劇団であり、観客も親子連れが大部分だったが、作品の内容は特に子供向けとは感じられない濃いものだった。ただ、湾岸戦争は時事問題としては少々古くなっており、かと言って過去の歴史と見るには新しいすぎる。どの戦争であるかは重要でないかもしれないが、少なくとも原作が書かれた時は進行形の戦争を扱っていたはずなので、十年以上経てから扱う場合は多少モディファイしても良いと思う。

2005/12/18-19:00
劇団うりんこ「弟の戦争-GULF-」
北とぴあさくらホール/前売券2800円
原作;ロバート・ウェストール
訳:原田勝
脚本・演出:鐘下辰男
出演:中嶋稔/西尾栄儀/青山知代佳/長谷川真由/和田紀彦/三雲一三/高田博臣/佐久間晶子/平山真由美
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 少年兵で使われた少年兵少年兵(しょうねんへい 英:Child soldier)、あるいは少女兵は、18歳未満の子供の兵隊のこと。特に、陣地を守らせたり、プロパガンダを提供するために、無理矢理に軍事活動..
Weblog: 子供の遊び・文学いろいろ
Tracked: 2007-09-30 16:20
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