2008年12月21日

突撃金魚「王様ニキビ」

僕は眠らない。僕は眠らずに、人体模型を作る。
僕は人体模型を 知り合いに似せて作る。
僕は、よる、妄想する。真夜中は僕の世界。
僕の王国。人体模型達を従えて、僕は王様になる。
ここは僕の王国だから。
僕に従う人体模型達を見て、僕はうっとりする。
…しかしやがて朝が来る。僕はバイトに行かなくてはならない。
僕は、本物の人間と関わらなくてはいけない。
(チラシより)

 ↑そういう話。人付き合いの苦手な半ひきこもり青年が妄想に逃げ込むグロテスクなまでに憐れな姿が、これでもかと描かれている。主人公と対照的に周囲の人々が濃い人間関係と外向きの趣味を謳歌している様子が強調され、ますます主人公の内向性と逃避意識が浮き彫りにされる。

 軽いタッチで表現されているけど、冷静に考えたら重いなあ。癖になる悪趣味というほどの毒はないが、体に悪いのがわかっていながら食べてしまうお菓子のような観後感でした。多分、次も観に行ってしまうだろう。

2008/12/21-17:00
突撃金魚「王様ニキビ〜僕とマドンナ達と毒ライオン〜
芸術創造館/当日券2300円
作・演出:サリngROCK
出演:上田展壽/高島奈々/サリngROCK/山田将之/河口仁/横井りな/宮川国剛/重田恵/一瀬尚代/越本佳世子/蔵本真見
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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