2008年09月21日

虚空旅団「冬のトマト」

生きているふりをしてる。
それが精一杯。
(チラシより)

 DV等の被害女性達と、彼女達を援助する女性弁護士が暮らしているアパート。離婚や養育費の支払いを巡って交渉や訴訟を抱えていたり、時折やってきて寄りを戻そうとする夫らとの攻防があったり。そんな生活の中で少しでも明るく希望を持つため、屋上にそれぞれがプランターを置いて植物を育てている。ブドウだったり、トマトだったり、ちょっとヤバイ植物だったり。

 まだ結婚したこともない男の視点としては、唯一の男性キャラである青年の「なんでそんな男と結婚なんかしたのさ。見る目がなかったんじゃないの」という言葉は率直に共感してしまいます。「結婚してみないとわからないこともある」という答えもまた、事実なのでしょうが。

 何の予備知識も持たずに観劇したので最初はちょっと引きましたが、感情移入していくと実に重くて濃い話です。芝居としてはとても質感が高い・・・というか食べ物は本物ですよね? 観ながらお腹が空いてきてしまいました。

2008/09/21-14:00
虚空旅団「冬のトマト」
ウイングフィールド/当日券2300円
作・演出:高橋恵
出演:得田晃子/中條睦子/守時由希子/守島麗子/松中清美/赤鹿充翁
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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