旅をしているひとりの男。(チラシより)
駅や公園、美術館や迷路...直感的な自分と熟考する自分。
そんな自分を象徴するように大きなトランクからはもう一人の自分が。
矢印に従っていいのかわるいのか?
前に進むしか道はない!
パントマイムの公演は初めて観ましたが、なかなか新鮮で面白いと思いました。ただし、観る方にもそれなりの体勢が求められるものですね。言葉による説明がないので、常に想像力を働かせ続ける必要があります。
ちょっと気を抜くと状況がわからなくなったり、何を示すのか理解しそびれて置いていかれたり。いくつかの断片にわかれた構成になっているため、全体としての物語があったのかどうか正直言って掴みきれていません。
しかし断片ごとの面白さだけでも充分に観る価値がありました。自分でもやってみたくなりますが、かなり鍛練しないと無理でしょうね。
個別の内容では、外国語のような(おそらく実際はデタラメに作った)言葉をしゃべる人達のやりとりにわくわくしました。何をしゃべっているのか全く理解できないのですが、動きと口調だけで状況は完全に理解できるわけです。
2008/08/30-19:00
いいむろなおきマイムカンパニー「フォロー・ジ・アローズ〜矢印の方へ〜」
芸術創造館/当日券3000円
作・演出:いいむろなおき
出演:いいむろなおき/青木はなえ/古田敦子/田中啓介/三浦求