2005年12月04日

机上風景「グランデリニア」

 どこかのホテルのテラスで、逃げた妻とその夫が知人夫妻とともに話し合いをしようとする。しかし妻は戻るつもりなど全くない上、仲裁するはずの男までヘソを曲げてしまう。翌朝、男二人が別のカップルの男とともに姿を消す。不思議がる妻達に、不審な人物が声をかける。

 妻や恋人に対して横柄で身勝手な態度をとる男達は、見る者に居心地の悪い嫌悪感をもたらし、ともすれば「あんな人たちはいなくなってもいいんじゃないですか」と言って殺害をもちかける男の言葉に共感したくなる。ある女は全くそれを受け入れず、別の女はたしなめようとするが、すっかり同調してしまう女もいる。自分ならどの人物の態度をとるだろうか?

 当日パンフによればタイトルの「グランデリニア」とは、ヘンリー・ダーガーという作家が書いた物語に登場する“子供を虐殺することを厭わない邪悪な大人たちによる帝国の名前”とのこと。善悪のせめぎあいを描いたという作者の意図はともかく、邪悪なものに退治したときに自分がどうするかシミュレーションさせられる舞台だったと思う。

2005/12/04-19:30
机上風景「グランデリニア」
王子小劇場/ウェブ予約2800円
作:高木登
演出:古川大輔
出演:平山寛人/内海友夫/浜恵美/島村隆宏/村上由起/古川大輔/川口華那穂


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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