2014年09月28日

流山児事務所「どんぶりの底」

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ゴーリキーの『どん底』にインスパイアされ、芥川賞ノミネート5回、川端康成文学賞受賞で注目の小説家:戌井昭人が流山児★事務所に「初めて」書き下ろす入魂の力作。どこでもない廃墟のアパートを舞台に、過去のようで、未来のようで、ただの《現在》でしかない、「明るくしぶとく生きる」庶民たちの日常を濃密に描きます。
閉塞状況のニッポンをカオスとして描くパワフルでナンセンスな人間賛歌の音楽喜劇、それが「どんぶりの底」。
(チラシより)

 雰囲気は昭和初期だが話の内容からすると近未来。泥臭い味は悪くないが、背景とか設定が微妙にしっくり来ない。何もあんな設定にしなくても良かったような気がするが、狙うところは何だったのだろうか。

2014/09/28-14:00
流山児★事務所「どんぶりの底」
ザ・スズナリ/当日精算4000円
作:戌井昭人
演出:流山児祥
出演:若杉宏二/月船さらら/大内厚雄/大久保鷹/伊藤弘子/栗原茂/佐藤華子/里美和彦/冨澤力/平野直美/木暮拓矢/坂井香奈美/武田智弘/桐原三枝/根本和史/土井通肇/塩野谷正幸
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2014年09月21日

アマヤドリ「非常の階段」

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さて。「悪と自由」をテーマにお送りしている今年のアマヤドリですが、今作は特に「自由」にフォーカスして創作をしていきたいと思います。そこでまた「悪」やら「自由」やらについてあれこれと考えてみたんですが、ふと、「自由」の反対ってのは「平等」ってことなんじゃないのか? というアイディアが浮かびました。言ってみりゃ、「平等」ってのは「不自由」の別名ではないかしら? と、そんな着想を出発点に物語を作ってみようと思います。

舞台は現代とは少しだけズレた所にある日本。登場するのは、とにかくどんな手を使ってでも生き延びて行こうとする図々しい奴らです。あるいは、そうしなければいけない立場にいる、弱い人たちです。

才能豊かな客演陣といつものアマヤドリ・メンバーで、フルサイズの演劇をお届けいたします。うだるような夏が終わりを迎えるころ、劇場でお会いできることを楽しみにしております。
(サイトより)

 少し道を踏み外してる人々と比較的まっとうな家庭の人々が、一人の青年を通じて交流する。その温度差とか分かり合えなさとかモヤモヤしたものを、例によってスタイリッシュに描いている。現実と少しだけズレてる様子がスパイスのように効いているのもお馴染みだ。

 ひょっとこ乱舞時代に定番だったダンスシーンがアマヤドリになってから減っていたが、今回はそれがだいぶ復活したように思う。個人的にはそれが好きだったので喜ばしいが、アマヤドリとしてのスタイルはまだ固まっていないということかもしれない。

2014/09/21-14:00
アマヤドリ「非常の階段」
吉祥寺シアター/当日精算3500円
作・演出:広田淳一
出演:笠井里美/松下仁/糸山和則/渡邉圭介/小角まや/榊菜津美/沼田星麻/伊藤今人/宮崎雄真/藤松祥子/内野聡夢/レベッカ/中野智恵梨/上野みどり/足立拓海/池田萌子/KEKE/倉田大輔
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