2013年11月24日

パラドックス定数「殺戮十七音」

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さらさらと おともなく
そぎおとし はぎおとし
あるがまま すきとおる
むきだしの たましいが
いまここに よっつあります
ちとほねと にくをもつ
あきらかな そのからだ
はてのない くらがりに
おびえつつ いのりつつ
かれらはなにを よむのだろう
(チラシより)

2013/11/24-18:00
パラドックス定数「殺戮十七音」
荻窪小劇場/当日精算3000円
作・演出:野木萌葱
出演:植村宏司/西原誠吾/井内勇希/小野ゆたか
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てがみ座「地を渡る舟」

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それは、文字による方舟。
昭和20年春、来るべき本土決戦が声高に叫ばれる街にひとりの男がいた。
男は敗戦の日を正確に予期し、各地の農家を訪ね歩いていた。
この国の命運が尽きるまであと4ヶ月。
「その日」を迎えた暁には、ただちに日本を立て直すために。
旅する民俗学者 宮本常一。瀬戸内海の島で生まれた彼は日本列島を隅々まで歩き抜き、
人々の営みをありのまま見つめ、文字にはならずに受け継がれてきた言葉に耳を澄ませた。
生涯約16万キロ、およそ四千日に及ぶその旅を支援したのは、
戦時下に日銀総裁を務めた渋沢敬三だった。
昭和初期、渋沢敬三が私財を投じて自宅の敷地内に創った民俗学研究所『屋根裏の博物館(アチック・ミューゼアム)』
そこには多くの研究者たちが集い、それぞれのやり方でこの国を描き留めようと力を尽くした。
けれど、真摯な情熱は、戦時下へ墜ちゆく中で、翻弄され飲み込まれていく……。
宮本常一、渋沢敬三。そしてアチック・ミューゼアムをモデルに描く、若き民俗学者たちの葛藤。
記憶されたものだけが記録にとどめられる。そして今、方舟の行方は。
(チラシより)

 民俗学の大家である宮本常一の伝記的な舞台。恥ずかしながら彼の名を知りませんでしたが、それでも作品として十分楽しめるものでした。また、てがみ座の舞台を観るのも初めてですが、舞台装置の質感が高く、演出も全体に品位を感じるものでした。

2013/11/24-14:00
てがみ座「地を渡る舟」
東京芸術劇場シアターウエスト/当日精算4000円
脚本:長田育恵
演出:扇田拓也
出演:福田温子/今泉舞/箱田暁史/石村みか/古河耕史/近藤フク/生津徹/多根周作/七味まゆ味/松角洋平/原扶貴子/中村シユン/青山勝
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2013年11月17日

feblaboプロデュース「僕の偉大なるアイザック・ニュートン」

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今日で20歳の誕生日を迎えるサムは2桁の掛け算が出来なかった。
もちろん苦手な教科は算数だけではないし、運動もからきし。
しかし大好きな偉人、アイザック・ニュートンに関しては誰よりも詳しかった。
彼は今、地元を離れ、紛争地帯で救護活動をしている幼馴染の美幸に会いに行く旅へ出かける。

今年から就職する香帆は本社配属になった為田舎を出て、都会へ出る。
香帆の事が心配な香帆の兄は頻繁に連絡する。それが段々煩わしく感じる香帆。
そのうち、香帆は転勤が続き、気付けば宇宙へ行くことになる。

けんじは冴えない工場勤務の男。しかし、ある日突然命を狙われ始める。
命を狙うのはキッドマン027。新米暗殺者だ。何度となく殺されるけんじ。
しかしけんじは不死身の体の持ち主だった。
キッドマンはどんどん成長していくが、けんじは死なないしむしろなんか強くなっていく。

秀和は天才プログラマー。
その才能は社会貢献するためには使わず、自分のため、画面の向こう側にいる電子の彼女、ミリナのために奮っていた。
けれども秀和とミリナの距離は縮まらない。

佐々木舞と中村舞は大親友。
二人でバイクに乗って目的の無い旅をしていたところだった。
しかしバイクのトラブルにより、二人は喧嘩し、佐々木は先へ進み、中村は帰りだす。
親友は二度と出会わない。

―5つの物語の5つの距離。「距離」についての群像劇。
(チラシより)

 5つの物語から構成されているがオムニバス形式ではなく、互いに交錯して綴られる。最初は普通の青春ロードムービーかと思っていたらだんだん様子がおかしくなって、ファンタジーなのかSFなのか、奇妙な世界にじわじわ飲み込まれていくようだった。

2013/11/17-14:00
feblaboプロデュース「僕の偉大なるアイザック・ニュートン」
駅前劇場/当日清算3000円
脚本:佐々木瞳
演出:池田智哉
出演:後藤慧/笹木皓太/白井愛弓/菅原雪/成元一真/服部無双/丸山夏歩/矢島理佐/山川ありそ/レベッカ
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2013年11月09日

ぬいぐるみハンター「地球の軌道をグイッと」

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地球をグイッと押し上げてみたら、ダンゴムシみたいな現実と目が合った。

都心の地下にひっそりと拠点を構える謎の会社。
そこでは日夜社員たちが世界を震撼させる新プロジェクトを進めていたが、いまだに日の目をみたことはない。なぜならこの会社、
社長も部長も課長も係長も平社員も窓際社員も派遣もバイトも社長夫人も社長秘書も
どいつもこいつもバカと間抜けと変態と末っ子と甘党と寂しがり屋さんなのだ。
世界を驚かせるために繰り広げられる企業努力に明日はあるのか。(あるわけないか。)
(チラシより)

 神戸アキコ演じる天才少女(少年?)が学校のクラブから起業して会社を大きくしていくが、その先には壮大な目的がある。しかし独善的な彼女についていけない仲間たちとの距離は広がっていく。

 いつもガチャガチャ派手でかわいい賑やかな芝居の多いぬいぐるみハンターですが、今回はずいぶん思い切って方向転換した印象。これまでは温かい仲間や信頼関係を描いた作品が多かった印象ですが、今回はむしろ仲間でいられなくなる人間関係が全面に押しだされた展開でした。

 また、考えてみればこれまでも社会問題のようなテーマを取り入れつつ堅苦しさは一切ない作風でしたが、今回はその点でも挑戦的。客演を入れず劇団員だけの出演にしたのも何か思い入れがあったのかもしれません。ただ個人的にはこの劇団に求めるのはこういうのじゃないな、とも思いました。

2013/11/09-18:30
ぬいぐるみハンター「地球の軌道をグイッと」
小劇場楽園/当日精算2500円
脚本・演出:池亀三太
出演:神戸アキコ/浅利ねこ/猪股和磨/竹田有希子/梅本幸希/森崎健吾/土田香織/富田庸平/羊田彩佳
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□字ック「退カヌコビヌカエリミヌ」

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中退女なんてスーパぐらいでしか働く場所なんてないじゃない。
でもいいの。半額落ちした食事たちを胃に押し込みまくって吐きまくって、
わたしの中身はきれいに洗浄されていくんだし。
言葉なんか必要ないでしょ。誰にも通じない言葉なんかさ。
だからわたしは自分の中身をドロドロの胃液と一緒に吐き出すんだし、
それはこれからもずっと続くんだろうし。そう思ってたんだ。マジに。
あんたに会っちゃったから全部台無しだけども。
自己批判。おはよう。現実つーのは、強制的だからさ、色々と。
けどそっからの途中退場。御機嫌よう、こちらは最高の気分さ。
(チラシより)

 舞台は24時間営業のスーパーのバックヤード。少し前に近所のゴミ捨て場から死体が出たらしい。地元の高校出身者同士によるいじめやら、おばさん三人組の下世話な噂話やら、空気の読めない新人やら、いつも怒ってる小心者の店長やら、あまり仲良くなりたくないキャラクターばかり。

 □字ックの観劇は2回目。前回観た「鬼畜ビューティー」は学校が主な舞台だったが、今回も閉鎖的な人間関係のドロドロした嫌な感じがよく描かれている。正直、観ていて楽しい芝居ではない。物語の展開は気持ち悪いことばかりだ。嫌なやつは本当に嫌。特段のハッピーエンドがあるわけでもない。

 しかしそういう作品は印象に残る。強烈に臭いチーズのような、癖になる悪印象だ。この作品で描かれた日常は好きじゃないが、芝居としてみるのは、意外と嫌いじゃないと思う。作・演出の山田佳奈という方がどんな人なのか、少し気になる。

2013/11/09-14:00
□字ック「退カヌコビヌカエリミヌ」
サンモールスタジオ/当日精算3000円
作・演出:山田佳奈
出演:小野寺ずる/川原真衣/日高ボブ美/山田佳奈/川田智美/白川哲次/菅原佳子/孫貞子/中島美紀/長野功/NIWA/林浩太郎/堀田創/満間昂平/横山将士
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2013年11月03日

伊藤えん魔プロデュース「チェス」

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伝説が駒を支配する戦場。
何のために戦っているのか、彼らは知らない。
「チェス」達が続ける戦争は栄誉なのか、不毛なる殺し合いなのか?
ゲーム、アクション、コメディ、サスペンス、ミステリー、ラブロマンス。
あらゆる世界観をぶちこみ、脳内を引っかき回す。
心臓に突き刺さるハードボイルド時空エンターテイメント、降臨。
(チラシより)

 久しぶりに大阪で観劇した。上記の言葉通り、ゲーム、アクション、コメディ、サスペンス、ミステリー、ラブロマンス、あらゆる世界観をぶちこまれて、脳内が引っかき回された。いやもう、かっこいいったらない。ずっとのめり込んで観てました。

 チェスの駒たちは、もちろん戦いの目的など知らずに戦い続けているわけで、そういう世界観の物語は他にもあったような気がします。大抵は最後に世界の真相が明かされるもので、本作もある程度の種明かしがありますが、しかし作品の面白さは謎解きによるものではありませんでした。

 もっとシンプルに、登場人物が魅力的なのです。主人公もさることながら、大なり小なりゆがんでねじくれた性格の敵も実に魅力的で、全員が愛しくなってきました。個人的に一番好きなのはナイトメアという、夢を操る魔女。演じていたのは天野美帆さんという方ですが、どうやら初めて拝見した女優さんでした。大阪に帰りたい。

2013/11/03-18:00
伊藤えん魔プロデュース「チェス」
ABCホール/当日清算3800円
脚本・演出:伊藤えん魔
出演:山浦徹/行澤孝/坂口修一/宮都謹次/鈴木洋平/田渕法明/大塚宣幸/末満健一/伊藤えん魔/美津乃あわ/橋爪未萠里/天野美帆/田嶋杏子/長光麻紀子/西原希蓉美/畠中愛/村下裕恵
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