らもさんは近くにいた。(チラシより)
大阪のお芝居の世界ではお隣さんだった。
らもさんはいたのだ。
何でもないような風情で。
何か得体のしれない深い穴のように。
柔らかそうに尖ってて、
無意味そうに意味深で、
軽そうに重い、そんな風情で。
小説家中島らもに会いに行く。
彼が生み出した世界に潜って、
様々に形を変えて偏在する彼を集める。
そんな作業じゃないかな…
中島らも作品を読むって。
最近は戯曲を朗読する公演がよくありますが、これは小説を朗読するもの。朗読というのは上手い人がやると本当に芸術的だ。今回読まれたのは「ドリアンを待ちながら」「邪眼」の二編。
終始のんびりした話でコミカルな前者と、ややホラーじみた雰囲気のただよう後者、いずれも秀作だが林さんの朗読芸でますます引き立てられていた。
会場となった「ロックカフェUSA★GI」はミナミのバー。あまり長居はしませんでしたが良い幹事の店でした。ウイスキーナイトということでお酒をいただきながらの観劇(というか拝聴)。実際はウイスキーじゃなくてラムだったけど。
2013/07/30-21:00
林英世ひとり語り「中島らも短篇集」ウイスキーナイト
ロックカフェUSA★GI/当日精算2800円
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