2013年03月30日

テアトル・ド・アナール「従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが(略)」

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 第一次世界大戦中、ロシア軍と対峙するオーストリア軍の前線部隊。まもなくロシア軍が攻めてくるという状況下にあって緊迫する、ウィトゲンシュタインとその仲間たち。

 これはいい作品だった。テアトル・ド・アナールの前作より三倍くらいいいんじゃないか。あんまり良かったので2回も観てしまった。再演ではなく同じ公演期間中に2回観たのは、知人を連れて行ったのを除くと初めてのことだ。

 何ひとつ無駄のない戯曲であり、それでいて息が詰まらない。アフタートークによると一ヶ月くらいで作ったらしいが、だとしたら戯曲の出来は執筆期間とは関係ないんだと思わされる。そして膨大で難解なセリフをよどみなく発し、しかも情熱的な演技を観せてくれた役者陣を賞賛したい。

 舞台はほぼ全編を通して兵舎の一室で、終盤に少しだけ戦場が描写される(そこは大半が暗転した中)。延々と続く会話劇だが、緊迫感と剥き出しの感情を背景のようにしてウィトゲンシュタインの心の叫びが描かれる。イギリスにいる友人との心の会話で、想いは宇宙にまで至る。

 狭苦しい兵舎の一室と、広大無辺な宇宙が同じ広さの舞台上に描かれる様子は、それ自体がこの作品で描かれた思想にも通じるだろう(って、観た人でないと意味がわからないだろうけど)。

 ただ、距離はマイルなのに高さはメートルで言ったり、第一次大戦時の歩兵(ウィトゲンシュタインのような坊ちゃんではなく、やや粗暴な末端の兵士)が原子論を詳しく知っていたかなど、時代考証的な疑問点はなくもない。せっかくよくできた戯曲なので、その辺はさらに磨き上げていつかまた再演してもらいたい。

2013/03/30-13:00
2013/04/07-11:00
テアトル・ド・アナール「従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行“─およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない”という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか?という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語」
こまばアゴラ劇場/当日清算3000円・3500円
作・演出:谷賢一
出演:伊勢谷能宣/井上裕朗/榊原毅/西村壮悟/山崎彬
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2013年03月24日

劇団MONO「うぶな雲は空で迷う」

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いつの時代かは分からない。
とにかく、そこには窃盗団を名乗る男たちがいた。
世界に爪痕を残そうと、次々と悪事を繰り返す。
しかし、手応えがないのだ。うぶな彼らは今日も空をさまよう。
(チラシより)

 海賊ならぬ空賊と言ったところか、飛行機(飛行船?)を使って飛び回る窃盗団が主人公。そして舞台はずっとその飛行機の中だ。この設定はどうしても以前とくお組がやった「雲をつかむような話」を思い出してしまう。ただし話の展開はまったく違う。そして、ちょっぴりだが風刺らしきものが伺われた。

 いつものようにMONOの作品に出てくる人たちは大体がヘタレだ。窃盗団と言ってもそんなに荒っぽいことはできない。子供の頃に窃盗団のかっこよさに憧れてただけで窃盗団になったような連中だ。実際に略奪行為をするような場面はなく、準備段階でつまづきまくって何もかも失敗する。

 窃盗団としての迫力は皆無だが、人間的な面白さはあふれている。決して魅力的な人物ではない。変なプライドがあったり、些細なことで微妙に傷ついたり、ネガティブに落ち込むとキリがなかったり、はっきり言ってめんどくさい。そのめんどくささが何ともリアルで、一緒に仕事するのはごめんこうむるが眺めているだけなら楽しい。

 ただ、展開や結末はあまりパッとせず、せっかくの設定が生かせていなかった印象だ。5人しか出てこないからだろうか。つまらないわけではないのだがMONOの他作品と比較すると物足りない。好きな劇団なので、次回はがんばってほしい。

2013/03/24-14:00
劇団MONO「うぶな雲は空で迷う」
赤坂レッドシアター/事前入金4000円
作・演出:土田英生
出演:水沼健/奥村泰彦/尾方宣久/金替康博/土田英生
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2013年03月23日

悪い芝居「キャッチャーインザ闇」

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緑赤子が闇の中で思い描いていた『わたしの風景』を夫・ジャパンと共に探す旅、
女子陸上選手の走田舞が叶うことのない世界最速を目指して行う闇の特訓、
光郎とヤミーの心の闇への復讐、
これら3つの層が折り重なって展開する、先の見えない真っくら闇の中を走る抜けるような物語。
(チラシより)

 タイトルにしてもチラシのデザインにしても話の設定にしても、いかにも「人間の心の闇を描く」ような雰囲気だが、悪い芝居が描いてきたのは大体ずっとそうじゃなかったろうか。最近の悪い芝居の作品は、見た目はどんどん派手になっているが、中身の尖り方は甘くなってきている気がしてならない。

 とはいえ本作が面白くなかったわけではない。個々のエピソードはキレがいいし、役者の体力を極限まで酷使するようなクライマックスも圧巻だ。作演出の山崎彬自信が役者として出演してなかったら役者たちから恨まれたんじゃないかってほどだった。

 ただ最初に出てくるエピソードについて何となく違和感がぬぐえなかった。生まれつきめが見えなかった人が手術で見えるようになった時、「美しい風景」という感覚は得られるのだろうか? 視覚というのは目玉だけの問題ではない。

 ちなみに、幼児期に病気で視力を失い、成人してから手術で治った実在の人がどうなったかについて書かれた話を読んだことがあるが、決して幸せな結末ではなかった。その実話のエピソードに比べると本作のインパクトは弱い。タイトルに直結する話なので、そこは実話を超えてほしかった。

2013/03/23-19:00
悪い芝居「キャッチャーインザ闇」
王子小劇場/支援会員
作・演出:山崎彬
出演:大川原瑞穂/池川貴清/植田順平/呉城久美/宮下絵馬/森井めぐみ/北岸淳生/山崎彬/田川徳子/大塚宣幸/福原冠
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流山児★事務所「義賊★鼠小僧次郎吉」

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盗みはすれど仁義を守り、
富めるを貪り、貧しきを救うは天の道なり
(チラシより)

 れっきとした歌舞伎作品を小劇場でアングラっぽく演出。本物の歌舞伎を劇場で見たことがないのでどこまで本気なのかは判断できないが、流山児事務所のことだから、そうそういい加減な作り方はしてないであろうと信頼している。突然流山児祥がジャケット姿で現れて人形劇が始まった時はさすがに歌舞伎じゃないと思ったが。

 今でこそ歌舞伎は立派な文化人しか観ない“格調高い文化”といったジャンルになっているが、本来は大衆向けのエンターテイメントだ。そのため内容は単純で通俗的。しかもひどく御都合主義で、最近で言ったら韓流ドラマのようにクライマックスシーンが続く。

 しかしエンターテイメントってのはそれでいいのかもしれない。人間心理の奥深くの微妙な所をほじくり返すような描写より、こっちを好む方が普通なのだと思われる。観ていて楽しいですよ確かに。

2013/03/23-15:00
流山児★事務所「義賊★鼠小僧次郎吉」
Space早稲田/当日清算3200円
原作:河竹黙阿弥
脚本:西沢栄治
演出:流山児祥
出演:上田和弘/谷宗和/イワヲ/甲津拓平/柏倉太郎/阿萬由美/山下直哉/山丸莉菜/五島三四郎/佐藤華子/神在ひろみ/流山児祥
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2013年03月16日

燐光群「カウラの班長会議」

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1944年、8月5日。
第二次世界大戦中のオーストラリア。
ニューサウスウェールズ州・カウラの連合軍捕虜収容所。
捕虜になった日本兵545名による、史上最大の脱走計画。
日本兵たちは、選挙によって選ばれた代表による「班長会議」で、
計画を実行するか否かの多数決投票を行った。
戦時下、極限の選択を迫られる兵士たちの真実に、現代を生きる女性たちが迫る。
(チラシより)

 捕虜収容所の日本兵たちは戦っていた時よりずっと快適な生活を送っていたが、「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓を教え込まれた彼らは常に負い目を感じていた。その心理はやがて「死ぬための大脱走」につながる。そんな男たちの姿を映画に撮ろうとしていた現代の女性たちは、半世紀以上前の異国の地に思いを馳せ、思いとどまるように念じる。

 過去の男たちと現代の女性たちが同じ空間に重なり合う構造で、出演者は総勢40名弱という大所帯。男性陣と女性陣が同時に出てくる場面では舞台が役者で埋め尽くされていたが、さすがにスムーズな動きでスルスルとまとまっていた。

 恥ずかしながら物語に取り上げられた出来事はまったく知らなかったが、描かれているような背景があるならそれも仕方ないだろう。同じような話はひょっとしたらカウラ以外にもたくさんあるのかもしれない。

 ラスト間際、男は“君たちが止めなきゃいけないものは他にある”という言葉を残して死への脱走に赴く。止めなきゃいけないものはなんだろうか。色々思いつくけれど、やはりなかなか止められるものではない。

2013/03/16-14:00
燐光群「カウラの班長会議」
ザ・スズナリ/当日券4000円
出演:鴨川てんし/川中健次郎/猪熊恒和/大西孝洋/水津聡/杉山英之/鈴木陽介/武山尚史/小林尭志/東谷英人/今井淑未/小寺悠介/櫻井麻樹/城田将志/鈴木穣 /永戸武士/松田光宏/三宅克幸/山村秀勝/円城寺あや/中山マリ/松岡洋子/樋尾麻衣子/横山展子/田中結佳/福田陽子/永井里左子/石川久美子/大内慶子/勝田智子/佐次えりな/清水さと/長谷川千紗/布施千賀子/真鍋碧/水野伽奈子/渡邊真衣/John Oglevee/Benjamin Beardsley
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2013年03月15日

オレンヂスタ「犬殺しターくんと非実在チーちゃん」

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ターくんは、犬殺しのゲスやろう。
でも、人間も、犬も、樹も、車も、うんこも、
なーんでも人間に見えちゃうビョーキだから仕方ない!
ある日、ターくんは間違えて
うっかり人間を殺してしまう…☆

そんなターくんの元へ忍び寄る正義の使者!
その名も「虐殺乙男(ぎゃくさつおとめん)チクロちゃん」!
今日も悪の支配者たちと戦うため、
釘バットを、ヌンチャクを、ナックルを、乾電池を拳に握り締める!
守れ!弱者の平穏!作れ!平等な社会!
そのために、今日も無益な血を流すのDA!

「「犬殺し、ダメゼッタイ!」」
(サイトより)

 オレンヂスタの舞台を観るのは初めて。サイトやキャッチコピーから想像していた雰囲気でだいたい合っていて、殺伐とした世界をファンシーに彩ってスタイリッシュに描くとか、そんな感じ。やや状況設定を把握するのに手間取りましたが、床に投影された文字を上から俯瞰するという珍しい構造はうまく効果を発揮していたと思います。

 ただ、いわゆる中二病的?というのか、あまりにも人が軽々しく死にすぎるなあという印象がありました。別に命の尊さがどうという話ではなく、重要人物の死も重みを失ってしまうということ。その感覚は恐らくこの劇団の特色なんだろうけれど、もう少し深みを持たせる方がいいんじゃないかと。

 6年ぶりの名古屋観劇でした。好きな劇場のひとつである千種文化小劇場は、中も外もほぼ変わっていなくて安心しました。6年前に観たのもこの劇場で、その時も出演していた浦麗は今回初めて悪役だったとのこと。似合ってました。

2013/03/15-19:00
オレンヂスタ「犬殺しターくんと非実在チーちゃん」
千種文化小劇場/前売券2500円
作・演出:ニノキノコスター
今津知也/浦麗/佐藤裕二/山下雄資/久木満里加/伊藤文乃/真臼ねづみ/林優/岸★正龍/上田勇介/堀江善弘/スズキカズマ/山形龍平/雷門福三/南立敬/喜連川不良
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2013年03月10日

クロムモリブデン「連続おともだち事件」

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レンタルフレンドを派遣している会社では最近業績が伸びてない。上司にはっぱをかけられ、社員たちは、おともだち勧誘セールスを始めることになる。彼女を紹介したり、脅したり、様々なやり口でおともだちを獲得しようとする社員。その結果おともだち被害者を生むことに。被害者たちは何とかレンタルのおともだちと手を切ろうとし、裏切り、借金を重ね、苦悩する。そんな彼らをボランティアでおともだちになろうとするメンタルフレンドの面々が放っておかなかった。ついにはレンタルフレンドとメンタルフレンドのおともだちを奪い合う、血で血を洗う抗争が巻き起こる。どちらも間違ってる!
(チラシより)

 いじめを苦にした高校生の自殺が世間では大きな話題となったが、それを思わせるエピソードを盛り込みつつ「友達」という人間関係を軸にクロムモリブデン独特な世界が展開されます。不謹慎と言われようとお構いなく笑えばいいと思うよ。

 社会問題を取り込んではいますが、メッセージ性があるのかないのか判断しづらいのはいつものこと。てんこ盛りになったところでクライマックスは何もかも放り投げるように不条理な盛り上がりで幕を閉じる。あとは自分で考えろという意味だろうか。

 テーマの深さとねじれ具合もさることながら、エンターテイメントとしての味わいは十分なもの。全員が看板役者と言われるクロムモリブデンにおいて、新たに劇団員になった葛木英がいつもとちょっと違う骨太な役柄を好演していた。

2013/03/10-15:00
クロムモリブデン「連続おともだち事件」
赤坂レッドシアター/当日券3800円
作・演出:青木秀樹
出演:森下亮/金沢涼恵/板倉チヒロ/久保貫太郎/渡邉とかげ/幸田尚子/小林義典/武子太郎/花戸祐介/葛木英/ゆにば
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2013年03月09日

空想組曲「虚言の城の王子」

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『城はそびえ立つ。彼の絶望をなくし、彼女の未来を閉じるために。』
王子さまはお城をつくりました。
あえぎくるしむ少年や、なげきかなしむ少女たち
みんなみんなそのお城に招いてあげました。
みんなはお城で幸せに暮らしました。
ところが
(チラシより)

 ずっと意識不明のまま入院している彼女のために、彼はお話を書いている。お話の中にはお城があって王子様がいる。そこで暮らす人々は現実世界を映すように対になっている。現実世界はみんな大変だ。とても大変だ。

 暗黒おとぎ話とでも言おうか。現実と物語のエピソードがそれぞれ並行かつ重なった描かれ、最終的には物語が現実を飲み込んでいく。吉祥寺シアターの高さのある舞台を生かした立体的なステージと相まって、立体感のある作品になっていた。

 ちょっと自分にはファンタジーすぎましたが。

2013/03/09-18:00
空想組曲「虚言の城の王子」
吉祥寺シアター/当日清算4000円
作・演出:ほさかよう
出演:加藤良輔/植田圭輔/渡辺和貴/川田希/二瓶拓也/堀池直毅/小野川晶/こいけけいこ/鶴町憲/上田理絵/中田顕史郎/大森美紀子
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アマヤドリ「月の剥がれる」

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世界は初めから
完璧に出来ているから
僕らが残せるのは
傷跡だけ
(チラシより)

 やっと第一回公演?の、ひょっとこ乱舞改めアマヤドリ。ある国の人々が「怒り」を捨てるまでの物語。リズミカルな群舞のリピートなど、第0回公演に比べるとむしろひょっとこ乱舞の雰囲気に戻ったような感があった。

 かなりの大人数の出演者が一斉にステージを踏み鳴らす群舞のシーンでは客席までが明らかに揺れており、ダンスを中心に見る分には心地よい作品だったと思う。また空間の使い方が良かったのか、座・高円寺1の舞台ってこんなに奥行きがあったのかと驚いた。舞台美術も洗練されていた。

 しかし物語の方はいまいちピンとこなかった。アフタートークで作・演出の広田氏が語っていたことによると、戯曲の執筆は遅く、ダンスと物語は別々に作られて後から組み合わせるような形だったらしい。その割によく合っていたのは多分、作演出より役者の力量によると思われる。

2013/03/09-14:00
アマヤドリ「月の剥がれる」
座・高円寺1/当日清算3500円
作・演出:広田淳一
出演:笠井里美/松下仁/小角まや/稲垣干城/田中美甫/渡邉圭介/糸山和則/中村早香/村上誠基/小菅紘史(第七劇場)/大原研二/一色洋平/榊菜津美/鈴木由里/滝香織/古木将也/高橋悠/菊妻亮太/港谷順/鳥谷部譲/熊谷有芳/川田智美/平野奈都美/百花亜希/小沢道成/ハマカワフミエ/コロ
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2013年03月03日

あひるなんちゃら「ギプス不動産」

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先生、いろいろ少しはみ出します。70分。
(チラシより)

 舞台は病院。骨折して入院している男とその見舞いに来る人々が、いつものように緩くナンセンスな会話を繰り広げる。タイトルになった「ギプス不動産」の謎をめぐり推理を巡らす一幕もあるが、それほどたいした謎でもなく、色々と極端な変人たちのトークをだらだら聞きながら楽しむ芝居。

 三日もすれば話の中身はあらかた忘れてしまうスナック菓子のような芝居ですが、あひるなんちゃらはそれでいいのだ。看板女優だった黒岩三佳が退団して最初の公演。ファンなので退団は残念でしたが、彼女の分の穴はしっかり他の役者が埋めていたと思います。しっかりというのはつまり、ゆるゆると、ですが。

2013/03/03-19:00
あひるなんちゃら「ギプス不動産」
駅前劇場/当日券2500円
脚本・演出:関村俊介
出演:根津茂尚/篠本美帆/江崎穣/三瓶大介/伊達香苗/永山智啓/堀靖明/松木美路子/三澤さき/宮本奈津美
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箱庭円舞曲「円」

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あなたの周りには、どんな輪が広がっていますか。
心地良い友人がたくさん集っていますか?
醜く足を引っ張り合う他人ばかりですか?
それとも自分は孤独だと言い張りますか?(以下略)
(チラシより)

 箱庭円舞曲の過去作品からスピンオフした短編をオムニバスで紡ぐ。元ネタを観てるものもありましたが観てないものの方が多かったので、多分半分以下しかちゃんと理解できていなかったと思われる。単体でも十分面白いかったのでいいけれど、もっと知っていればより一層楽しめただろうと思うとちょっと悔しい。

 ホチキスの小玉久仁子が異彩を放っていた。あの人はすごく面白くて大好きなんですが、箱庭円舞曲の持つ独自の空気感とはやや違うベクトルでの面白さなので、時に微妙なズレもあったように思う。そして不思議なのが須貝英のイメージで、色んな所に客演しているせいかもう箱庭円舞曲の人という印象が薄れており、ここでも客演のように見えてしまった。

2013/03/03-14:00
箱庭円舞曲「円」
こまばアゴラ劇場/当日券3500円
脚本・演出:古川貴義
出演:小野哲史/須貝英/片桐はづき/村上直子/松本寛子/松尾美香/原田優理子/小林タクシー/和知龍範/小玉久仁子/櫻井竜/北川未来/玉置玲央
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