2012年12月29日

俺とあがさと彬と酒と「マボロシ兄妹/ふたりマクベス」

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 DULL-COLORED POPの谷さんと悪い芝居の山崎さん、勢いのある二人のイケメン作演出が怪女優?岡田あがさと共にクロスして出演。2012年最後の観劇として、大阪に行く途中で東京に寄って観てきました。

 山崎彬作演で谷賢一出演の「マボロシ兄妹」は、かなり病み気味の精神世界に迷い込んだような、幻想なのか幻覚なのかわからないような世界が展開される。長身の谷さんがコミカルに振る舞うと少々怖い。

 谷賢一作演で山崎彬出演の「ふたりマクベス」はマクベスを下敷きにして大幅にイメージを膨らませたような作品。そこそこセクシーな姿でベッドに寝そべる岡田あがさからはセクシーさより狂気を感じる。

 どちらにも出演する岡田あがさの力量に感服するひとときでした。

2012/12/29-15:00
俺とあがさと彬と酒と「マボロシ兄妹/ふたりマクベス」
アトリエ春風舎/当日券2500円
作・演出:谷賢一×山崎彬
出演:岡田あがさ/山崎彬/谷賢一
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2012年12月15日

Mrs.fictions「15みうっちMade」

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 いつも多数の劇団を集めて15 minutes madeを主催しているMrs.fictionsが自分たちだけで作った短編集。各作品ともそこそこ面白いんだけど、前回の本公演「さよならサイキックオーケストラ」や15mmで上演した短編に比べると、だいぶインパクトに欠けるというのが正直な感想。

決して悪いわけではないんですが、この劇団の力はこんなもんじゃないだろうという意味で不満が残りました。次回は長編ですごいのを期待します。

2012/12/15-19:00
Mrs.fictions「15みうっちMade」
シアターグリーンBASE THEATER/当日清算2300円
作・演出:今村圭佑/生駒英徳/岡野康弘/中嶋康太
出演:岡野康弘/浅倉歩/芦沢統人/石井舞/大野ユウジ/北川未来/神山武士/木村ゆう子/小澤絵里香/小鶴璃奈/さいとう篤史/櫻井竜/柴田淳/島岡亮丞/関原あさこ/鈴木洋二/滝腰教寛/タナカ・G・ツヨシ/津和野諒/中田麦平/中舘淳一郎/ひら凌一/福岡勇貴/藤村和樹/前川麻子/丸山夏未/望月雅行/湯口光穂
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劇団競泳水着「すべての夜は朝へと向かう」

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この夜が明けても、
私は貴方を愛しているでしょうか……?

恋が動く夜は長い。
朝が来た時、誰が誰を想い、
誰が笑い誰が泣くのか、予測不可能。
(チラシより)

 恋愛もの。これ以上ないくらいベタベタに男女の恋のトキメキと泥沼(どちらかと言えば後者)を描きまくっている。出てくる男女はだいたいみんな純粋から程遠いのだが、妙なリアリティを感じさせられた。こんな身も蓋もない話でも暖かい気持ちにさせる上野友之はすごいなあ。

 最近いろんな 舞台で見かけるザンヨウコがいい味を出していた。あの人はこういう、ちょっと痛い(いい人なんだけど可哀想な)役がよく似合う。

 ところでLINEで連絡するくだりがあったけど、あの年頃の恋人は最近それが普通なくらいLINEが普及してるのかな?相手の既読が判るのは便利だけどああいうめんどくささがあるんだなと思った。

2012/12/15-14:30
劇団競泳水着「すべての夜は朝へと向かう」
サンモールスタジオ/当日清算3300円
脚本・演出:上野友之
出演:大川翔子/川村紗也/細野今日子/大柿友哉/倉田大輔/相楽樹/ザンヨウコ/武子太郎/根津茂尚/村上誠基/吉川綾美
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2012年12月09日

THE THREE WITHHiro「瀕死の王」

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まもなく死ぬことを宣告された、どこかの王さま。
第一王妃は死ぬことを受け入れろと叱りつけ、第二王妃は死ぬことを嘆き悲しみそばにいる。
ねじくれた世界でほんとうのことをいうイヨネスコの傑作を、3人の実力派俳優が演じます。
(チラシより)

 死を迎えようとさまよう王と、二人の王妃。登場人物も出演者も三人だけで濃縮されたパフォーマンスが、観客が足を伸ばしたら役者に当たるくらい小さなスペースで繰り広げられる。短い時間ながら、各人物のキャラクターがだんだん確固たるものになっていく様子が感じられて気持ち良かった。

 寒い日に暖房の聞いた会場だったこともあって正直半分寝てたんですが、心地よい場所でした。

2012/12/09-14:00
THE THREE WITHHiro「瀕死の王」
RAFT/当日清算3000円
原作:イヨネスコ「瀕死の王さま」
脚本・演出:佐藤久
出演:大道無門優也/金崎敬江/あきやまかおる
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2012年12月08日

ヨーロッパ企画「月とスイートスポット」

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どこで、
捻れちまったんだろうなあ。
(チラシより)

 中国マフィアに潰されつつあるへなちょこな日本ヤクザ。大怪我をしながらビルの谷間に追い詰められた所で、“一番良かった頃”の幻覚を見られるドラッグ「スイートスポット」を打つ・・・。

 ヤクザ者とはものすごく縁遠いタイプの人が集まっているヨーロッパ企画によるヤクザ芝居。そんなのできるのかと思えるが、へなちょこだったり間抜けだったりするので案外いい感じにはまっていた。

 ドラッグを使った男が見ている幻覚のはずなのに、他の全員にも見える上、幻覚の中の人が外に出てきてしまう。「おかしーだろ!なんで俺にも見えてんだよ!」はかなり腹を抱えて笑えた。そしてひとしきり大騒ぎした後の、静かな場所に戻って迎える終幕の優しい空気。くっだらないバカ話なのにうるっとさせられるヨーロッパ企画の真骨頂と言えるだろう。

2012/12/08-18:00
ヨーロッパ企画「月とスイートスポット」
本多劇場/当日券4500円
作・演出:上田誠
出演:石田剛太/酒井善史/角田貴志/諏訪雅/土佐和成/中川晴樹/永野宗典/西村直子/本多力/望月綾乃/加藤啓続きを読む:スタッフリスト
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ライズ・プロデュース「眠れない羊」

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主が事故で亡くなってから一年───
森の中に佇む屋敷には、
生前彼に仕えていた従順で忠実な執事たちが集まっていた。
主を偲び、厳かに夜会が開かれる。
屋敷での思い出を語り合いながら、静かに夜が更けていく。
しかし、梟が鳴く頃、紅茶を注ぎながら一人の執事が言った。

「ご主人様は、殺されて当然の方でございました」

こぼれた紅茶の染みはテーブルクロスに広がり、
足元を濡らし、やがてそれぞれが抱える秘密と共に
ゆっくりと屋敷を沈めていく・・・・
(チラシより)

 イケメン俳優ばかりが出演するプロデュース作品。クロムモリブデンの森下さんが出演しているので観に行ったが、客席の女性率があまりに高くて引いた。そりゃこんな出演者陣ではそうなることが容易に想像できるというものだが、普通の芝居好きが来たら場違いなくらいだった。

 とはいえ作品は小劇場演劇としてまっとうで、演劇ファンとしても納得が行くものだった。すでに亡くなった人物について知る人たちが集まり、語り合う中でその人物像が次第に明らかになって行くという仕立ては、ある意味ミステリーの様な感覚だ。いい人だったのか、ひどい人だったのか、やはりいい人だったのか。そして納得の行くラスト。

 しかし現代にもああいう執事って実在するんですかね。

2012/12/08-13:00
ライズ・プロデュース「眠れない羊」
ウエストエンドスタジオ/当日券3500円
脚本・演出:ほさかよう
出演:小野健太郎/牧島進一/森下亮/川村進/鍛治本大樹/向山毅/北岡圭太/飯田太極/廣川三憲
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2012年12月02日

パラドックス定数「D51-651」

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その機関車は、秩序を殺した。

薄暗い扇形車庫の奥に、
鋼鉄の塊がうずくまっている。
水を飲み、石炭を喰らい、
腹の中に炎を宿す生き物。

蒸気機関車。

ささやかな自信と誇りを持って、
その運転台に座り続けた。
煙を吐き、熱を放つ生き物を、
定刻通りに走らせる。

一人の機関士。

毎日の仕事だった。
何も変わらない筈だった。
ひとつの事故、ひとりの人間の死が、
すべてを狂わせた。

昭和24年7月5日。
下山事件、発生。
(チラシより)

 戦後すぐ、国鉄の大規模な人員整理が発表した直後の国鉄総裁下山氏が蒸気機関車に轢断された遺体となって発見された事件。その蒸気機関車の型式番号がタイトルになっている。

 前作の東京裁判が非常に良かったので観に行ったが、今回はあまり知らない事件を扱っているためいまいちピンとこなかった。物語の中心はその機関車に乗っていた三人の乗員とそれを取り調べる警官、それに舞台上には現れないが人員整理を巡る労働争議だ。しかし鉄道好きとしてはしっくりこない話だった。

 10万人も首切りをすると決めた責任者が現場の恨みを買うのはわかるが、自動車や飛行機と違って進路を自分で変えられない鉄道による轢殺の場合、列車の乗務員が罪に問われることは普通考えにくい。現実に運転士が(参考人ではなく)容疑者のように取り調べを受けることはあるのだろうか?実話がベースになっているのでその辺りが気になってしまった。

 役者一人一人の演技はとても良かっただけに、もったいない印象だ。特に機関車や弁護士を演じた役者がとても良かった。職人ってかっこいいなあと思わされた。

2012/12/02-14:00
パラドックス定数「D51-651」
上野ストアハウス/当日券3200円
作・演出:野木萌葱
出演:植村宏司/西原誠吾/井内勇希/加藤敦/生津徹/小野ゆたか
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