最速の転校生。音速の優等生。駿足の全力少年。冷徹なタイムキーパー。ジカン。時間泥棒。眠らない少女。孤高の天才科学者。2109年、彼らは生き急いでいた。世界のスピードは加速し続け、失速する機会を失っている。暴走する社会は止められるのか。失った自制心は取り戻せるのか。人間の欲望に果てはあるのか。子供たちが走った先に見たもの、それが本当のジカンの姿だった。(チラシより)
ある劇団の公演が舞台であり、劇中劇が本編と同じかそれ以上の比率を占めている。常人より遙かに高速で活動できるよう改造された子供たちの悲哀を描く芝居を、トラブルによってどうしても半分の時間で上演しなくてはならなくなった劇団員たちという二重構造だ。
アイデアは悪くないと思う。が、それぞれ主役級の役者を取りそろえたにしてはチープな印象が否めなかった。なんとなくやっつけ仕事的に芝居していた感じもありましたが、それも演技の一部だったんだろうか? 構成が構成だけにその可能性もあり、微妙な感覚です。
2009/09/26-15:00
タカコキカク「超高速芝居 最新高速チルドレン」
ロクソドンタブラック/前売券2500円
作・演出:前田タカコ
出演:湯浅崇/花田綾衣子/片岡百萬両/真心/Sun!!/大沢めぐみ/前田タカコ/上原日呂