
男は戦いたいわけでも人を殺したいわけでもなかった。ただ軍事貴族の家に生まれついたために、そうすることを運命づけられただけである。栄華を極める一門への反乱は日ごと勢いを増し、鎮圧戦に勝利するたび男の苦悩は深まっていく。何よりも男を苦しめるのは、あの時殺したはずの女の影であった。(チラシより)
原案:平家物語
脚本・演出:筒井加寿子
出演:小谷俊輔/鳩川七海/二口大学/松岡咲子/F.ジャパン/豊島由香/勝二繁
男は戦いたいわけでも人を殺したいわけでもなかった。ただ軍事貴族の家に生まれついたために、そうすることを運命づけられただけである。栄華を極める一門への反乱は日ごと勢いを増し、鎮圧戦に勝利するたび男の苦悩は深まっていく。何よりも男を苦しめるのは、あの時殺したはずの女の影であった。(チラシより)
昭和12年大阪北浜にある布団問屋の分家、岡崎商店。(公式サイトより)
店主は岡崎陽介(20 才)という若者である。性格 は生一本で真面目、経営者としては店主に成り立てという初々しさがある。 ある日、陽介の妹である晴香が学校で初潮を迎えたとの噂を、女中のお絹が聞きつけて来る。 お絹以外、男ばかりの店員たちは晴香の帰りをどう迎えるかで、てんてこ舞い。お絹の指示に従い、お赤飯 や紅白饅頭の準備に走り回っている。
そこへ陽介の従兄、本家の島村優平が、晴香が交通事故に遭って亡く なったと知らせに飛び込んでくる。
初潮になったことを男の子たちにからかわれ、不注意で道に飛び出したせいだった。それを知った陽介は、 生理への偏見を無くすため、布団屋をたたみ、生理用品の開発・販売、そして性教育の普及活動を手がける 会社を興す。知人という知人、全ての女性に生理のことを尋ねまわり、女装して女子便所に忍び込んで生理 用品を収集する陽介たちは「変人倶楽部」と言われながらも研究・開発を進めていくのだった。
東京で不動産会社に勤める男はある日、幼馴染みと再会するが、どういうわけか彼が「本物の彼」だとは思えない……。事情を周りに説明するも要領を得ず、混乱を深めていく。一方の幼馴染みも、日を追うごとにその姿を変化させていく――。(チラシより)
とある老女。(チラシより)
彼女は周りの人間から、それぞれが見たい姿を勝手に投影され、彼女自身が顧みられることはない。
一方当人は、何もわからない風でいながらしたたかに生に執着している。
社会から見えない存在にされても、息をしなくてはならない、
なぜなら私は、生きているのだから・・・。
人生の最終章。認知症を患いながらも周りの人間との関わりの中で、
自分らしく生きることを選択する、老女の物語。
(チラシより)とにかく彼女たちは疲れていた
知らない時代の遠い世界の話。大きな戦争があってその混乱がやっとおさまりそうな頃のこと。
どこまでも広がる荒野の中を走る一本の線路。それを伝って歩く三人の女性がいる。彼女らは街を追放されて故郷を目指す、異邦人の姉妹だ。海を渡るためには亡き父が生前言ったように叔父(会ったことはない)の援助を受けなければならない。その叔父は荒野のただ中にある寂れた村に住むという。
とにかく彼女たちは疲れていた。戦争の混乱を生き抜いてやっと落ち着いたと思ったら父を亡くし旅に出なければならなくなる。遠くにやっと村が見えてきた。三人は黙々とひたすらに歩いている。
1990年、バブル景気に沸く日本。(チラシより)
特撮ヒーローものを制作する会社の企画室。
20代30代の若手クリエイターを中心に
番組の脚本会議が行われている。
少年時代、特撮巨大ヒーローのシリーズに
熱中した経験のある彼らは、
自分たちの仕事が
所詮は過去の名作の焼き直しに過ぎないことに
忸怩たるもの感じながらも、
半ば先行の名作の後追いになるのは
仕方ないとあきらめている。
そこには、本来は大人向けの番組を
作りたいという屈折した思いもある。
そんな覇気のない会議の中で、
一人の脚本家があるシリーズで放送された
異色エピソードを話題にする……
全年齢・全生命体対象の「命のお祭り」再び!!(チラシより)
ロンドンの方で上演された(チラシより)
「男たちの番か?(原題:Men's Turn?)」。
日本人キャストによる
日本版が上演されている。
今日は昼と夜の二公演。
マチネが無事に幕を降ろし、
ソワレが幕を開けた。
おかしい。
聞こえてくるはずの台詞が聞こえてこない。
代わりに聞こえてきたのは
バウンダリーマイクすらも拾わぬ微かな寝息。
彼、本番中の舞台の上で寝ているじゃない。
アテネ郊外の森では、妖精の王オーベロンと王女ティターニアがケンカの真っ最中。そこに運悪く訪れた四人の男女と職人たちが、妖精の魔法に翻弄されながら繰り広げるある夏の夜の物語。(当日パンフより)
12人の大阪人が、とある場所に集められた。(チラシより)
性別、年齢、職業、環境…全てがばらばらな12人が集められた理由は、ある一人の男性が亡くなった事件。
被告人は亡くなった男性と付き合っていた女性だった。
陪審員として集められた12人は、彼女が有罪か無罪かをめぐり、激しい議論を繰り広げる!
…はずが、大阪人のノリ全開の話し合いは、ボケとつっこみが飛び交い、マシンガントークが止まらない!
個性の強い陪審員たちは勝手に話し始め、話は脱線しまくり、脇道に逸れ続ける。
笑いっぱなしで時には涙あり?な12人の大阪人による審議は、果たして評決を導き出せるのだろうか…!?
2021年、26年ぶりに再演された異色作が、リクエストにお応えして三度目の上演。
さらに今回は28年ぶりに東京でも上演いたします!!お見逃しなく!!
殺し合いの果に男が一人残らず死に絶えた西部の町の古びた酒場。(チラシより)
今や、来る客はいない。女達は途方に暮れて、ただ酒を飲む。
二回の売春宿も商売あがったり。
やがて、奇妙な町のバランスは女達をひとり、
またひとりと蝕んでゆく…。
ほんの少しだけ砂埃が舞い、数発の銃弾も飛びかう、
女性だけの異色西部劇。
お肉屋さんでコロッケを2つ買った帰り道、(チラシより)
電信柱の傍で「ぎゃっ」て声がした。
足元を見たら、おっきなゆうれいが寝転がっていた。
「ご、ごめんなさい」と言って足を退けて、走って逃げた。
商店街で振り向くと、ゆうれいがついて来た。
ゆうれいは家までついて来て、私の部屋にどっかと座った。
夜、頭が冷たくて目を覚ましたら、ゆうれいが、私の頭に水を垂らしていた。
「ナニすんのっ」って頭を触って、気がついた。
つむじに何かついている。
鏡でつむじを見 てみると、小さな木の芽が生えていた。
ゆうれいがジョウロを持って迫ってくる。
こいつ、この木の芽を育てるつもりだ。
知らねえよ、お前の気持ちなんか。(チラシより)
派遣社員である箕輪は、人と触れ合うこともなく孤独な日々を送っていたが、ある日、それに耐えられなくなり、隣室に住む大学生の木田を脅迫し、無理やり自分の親友にさせる。そして、より多くの友人を獲得するため、木田が入っている大学のサークルに入り込む。そのサークルは「まなざしの会」というもので、活動内容は会員同士お互いに見つめ合うこと。誰がなにをしているのか絶えずケータイで連絡を取り合い、お互いに気を使い合って優しく話を聞いてあげること。「まなざしの会」に箕輪が入り込み、気を使わずに本音を吐露することによって、表に出ていなかった会員たちの疑心暗鬼や不満が表面化し、会は崩壊の一途を辿る。
1945年8月、朝鮮半島は35年の長きにわたる日本の支配から解放された。(チラシより)
喜びに沸く半島で、在朝の日本人は大きな混乱に巻き込まれた。
拘束され、裁かれる大日本帝国の公人たち。罪状は「支配の罪」。
70年前、彼の地朝鮮半島で何が起こったのか?
一人の日本人官僚の目を通して語られる「命の記憶」の物語。
この物語は歴史的事実を参考にしたフィクションです。あくまでも創作された「おはなし」であるということをあらかじめ強調させていただきます。しかしドキュメンタリーだと言われても信じてしまうレベルのリアリティは感じられた。もちろん私はその時代の現地を知っているわけではないので想像ではあるが、どのエピソードをとっても、当時の状況からは必然的にそうなるであろうと納得させられる展開だった。
30光年先の未来の光届くはずの場所にいた、知らない星を見ようとして今を見ようとしないあなたたちへ(チラシより)
知ってる星に居なかった今の私を見ようとしないあなたたちに、思い出せないくらい遠い場所にいて18年間立っていた、私たちの身体たちへ
《待望の「古事記 × 団地劇」…台風が、来る!》(チラシより)
団地に風の音が響く。
8階建て。階ごとに6部屋。合計48部屋。
中央に階段。右端にエレベーターがあります。
これは団地を舞台にしたお話です。
風がまた強くなった。
もうすぐ台風が、この団地にもやってきます。
祖父が戦時中にくすねた銃を、(チラシより)
不登校の少年へ分配する。
これはお守りであって、
それ以上でもそれ以下でもない。
繰り返す。
それ以上でもそれ以下でもない。
稲妻のように飛び、温泉のように癒やすという(チラシより)
蝶ゲンボウ。
姿は鳥。羽ばたき一つで、吉と凶を操るというが
その正体は謎である。
ここは赤道直下のボルワラン港。
城から財宝を盗んで来た男が降り立った。
近寄る法師、「その荷物を、ここに置いてゆけ!」
「そう怖い顔するな。もわりもわり」
「うっ、体から湯気を出しおった。シャーーーッ!」
突然、法師が歯をむいて飛びあがる。
湯気を出す男は、ばばばっとマンゴーをむき始める。
決闘、湯けむり、熱帯雨林!
今宵、男たちの熱さで星空ものぼせ上がる!
国旗と国歌で泥仕合(チラシより)
右も左も分からない