2024年06月30日

JACROW「地の面」

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なぜ地面師に騙されたのか

誰もがそうくちをそろえる
だったら逆に言いたい
どうしても手に入れたいと
夢にまで見たものが
手に入ると知ったとき
あなたは冷静でいられますかと
恋とはそういうものじゃないかと

これは夢見る企業戦士たちの物語

地面師詐欺事件をモチーフに
企業側の視点で描くビジネスドラマ
(チラシより)

2024/06/30-13:30
JACROW「地の面」
メニコンシアターAoi/指定席4500円
脚本・演出:中村ノブアキ
出演:芦原健介/狩野和馬/小平伸一郎/佐藤貴也/谷仲恵輔/佃典彦/中野英樹/平塚直隆/星野卓誠
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2024年06月15日

アマヤドリ「牢獄の森」

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だれが、
なんのために、
こんな牢獄を
作ったんだろう?
(チラシより)

2024/06/15-14:30
アマヤドリ「牢獄の森」
穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペース/整理番号付き自由席4000円
作・演出:広田淳一
出演:倉田大輔/沼田星麻/相葉るか/徳倉マドカ/深海哲哉/宮川飛鳥/堤和悠樹/星野李奈/稲垣干城/さんなぎ
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2024年06月09日

刈馬演劇設計社「クラッシュ・ワルツ」

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どこにでもある交差点には、欠かすことなく花が供えられている。
通りかかる誰もが、それを見て察する。
「ここで人が死んだんだ」
1つの不幸な事故をめぐり、交わるはずのなかった人間関係が生まれた。
めぐりめぐる、まじわりまじわる、ぐるぐるぐるぐると、
奇妙なワルツのように……。
(チラシより)

2024/06/09-13:00
刈間演劇設計社「クラッシュ・ワルツ」
千種文化小劇場/自由席3500円
作・演出:刈馬カオス
出演:神谷尚吾/荘加真美/川本麻里那/花太郎/鶴田のみーこ
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2024年05月06日

アガリスクエンターテイメント「なかなか失われない30年」

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いいから立ち退いて!?
1994年4月30日、新宿区歌舞伎町のカワダビル4Fにある闇金業者のオフィスでは、売上金を紛失した従業員が穴埋めのため奔走していた。
2004年4月30日、新宿区歌舞伎町のカワダビル4Fにある風俗店の待機部屋では、女性達が「絶対に接客したくない人物」を押し付け合う会議をしていた。
2014年4月30日、新宿区歌舞伎町のカワダビル4Fにある小劇場の楽屋では、痴情のもつれで出演者が多数降板した中、残った者達が上演を強行していた。
2024年4月30日、新宿区歌舞伎町のカワダビル4Fにある劇場跡地を片付けているビルオーナーの目の前に、全ての時代が同時に現れた。
アガリスクエンターテイメントの第31回公演は、移り変わりの激しい新宿の雑居ビルを舞台に、平成から令和のさまざまな場面を一部屋にムリヤリ押し込んで総括する、時間混在コメディ。
(チラシより)

2024/05/06-14:00
アガリスクエンターテイメント「なかなか失われない30年」
新宿シアタートップス/指定席5000円
脚本・演出:冨坂友
出演:淺越岳人/伊藤圭太/榎並夕起/鹿島ゆきこ/古谷蓮/前田友里子/矢吹ジャンプ/江益凛/兼行凜/菊池泰生/北川竜二/斉藤コータ/雛形羽衣/山下雷舞
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2024年04月20日

ばぶれるりぐる「川にはとうぜんはしがある」

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私、あの人のことがなんだかさっぱり分からない。
舞台は古川家の【通り土間】
母屋には古川家の長女
「陽子」の家族が暮らしている。
そこへ次女の「早希」が20年ぶりに帰って来る。
イラストレーターをしている早希は
土間を挟んだ離れで暮らすことになった。
陽子の一人娘「みま」に
何くれとなく世話を焼く早希。
近所に引っ越してきた「生田目」も加わって、
古川家の新しい暮らしが動き出したが
……どうもうまく歯車が回らない。
いったいお母さんは
いつまでお母さんなんだろう?
母屋と離れをつなぐ通り土間で繰り広げられる、
家族の定点観測。
(チラシより)

2024/04/20-14:00
ばぶれるりぐる「川にはとうぜんはしがある」
メニコンシアターAoi/全席自由整理番号付き3500円
脚本:竹田モモコ
演出:チャーハン・ラモーン
出演:竹田モモコ/大江雅子/上杉逸平/鄭梨花/窪田道聡
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2023年12月03日

ルドルフ「その犀はひとり行く」

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男は戦いたいわけでも人を殺したいわけでもなかった。ただ軍事貴族の家に生まれついたために、そうすることを運命づけられただけである。栄華を極める一門への反乱は日ごと勢いを増し、鎮圧戦に勝利するたび男の苦悩は深まっていく。何よりも男を苦しめるのは、あの時殺したはずの女の影であった。
(チラシより)

2023/12/03-14:00
ルドルフ「その犀はひとり行く」
メニコンシアターAoi/全席指定3500円
原案:平家物語
脚本・演出:筒井加寿子
出演:小谷俊輔/鳩川七海/二口大学/松岡咲子/F.ジャパン/豊島由香/勝二繁
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2023年11月26日

玉造小劇店「お祝い」

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昭和12年大阪北浜にある布団問屋の分家、岡崎商店。

店主は岡崎陽介(20 才)という若者である。性格 は生一本で真面目、経営者としては店主に成り立てという初々しさがある。 ある日、陽介の妹である晴香が学校で初潮を迎えたとの噂を、女中のお絹が聞きつけて来る。 お絹以外、男ばかりの店員たちは晴香の帰りをどう迎えるかで、てんてこ舞い。お絹の指示に従い、お赤飯 や紅白饅頭の準備に走り回っている。

そこへ陽介の従兄、本家の島村優平が、晴香が交通事故に遭って亡く なったと知らせに飛び込んでくる。

初潮になったことを男の子たちにからかわれ、不注意で道に飛び出したせいだった。それを知った陽介は、 生理への偏見を無くすため、布団屋をたたみ、生理用品の開発・販売、そして性教育の普及活動を手がける 会社を興す。知人という知人、全ての女性に生理のことを尋ねまわり、女装して女子便所に忍び込んで生理 用品を収集する陽介たちは「変人倶楽部」と言われながらも研究・開発を進めていくのだった。
(公式サイトより)

2023/11/25-18:00
玉造小劇店「お祝い」
中野ザ・ポケット/当日券4500円
脚本・演出:わかぎゑふ
出演:コング桑田/野田晋市/うえだひろし/長橋遼也/松井千尋/澤田紗菜/わかぎゑふ/植木歩生子/@fuko_gekigeki/江戸川じゅん兵/@edomanji/小池裕之/hkoike23/是常祐美/@Garam_M/中村なる美/@narumidayoon/ボブ・マーサム
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2023年11月25日

立ツ鳥会議「トレマ」

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東京で不動産会社に勤める男はある日、幼馴染みと再会するが、どういうわけか彼が「本物の彼」だとは思えない……。事情を周りに説明するも要領を得ず、混乱を深めていく。一方の幼馴染みも、日を追うごとにその姿を変化させていく――。
(チラシより)

2023/11/25-13:00
立ツ鳥会議「トレマ」
中野スタジオあくとれ/全席自由3000円
脚本・演出:植松篤
出演:佐々木峻一/豊島祐貴/中村彩乃/田宮ヨシノリ/ぬまたぬまこ/七井悠
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2023年11月11日

トリコ・A「そして羽音、ひとつ」

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とある老女。
彼女は周りの人間から、それぞれが見たい姿を勝手に投影され、彼女自身が顧みられることはない。
一方当人は、何もわからない風でいながらしたたかに生に執着している。
社会から見えない存在にされても、息をしなくてはならない、
なぜなら私は、生きているのだから・・・。
人生の最終章。認知症を患いながらも周りの人間との関わりの中で、
自分らしく生きることを選択する、老女の物語。
(チラシより)

2023/11/11-14:00
トリコ・A「そして羽音、ひとつ」
メニコンシアターAoi/全席指定4000円
作:山岡徳貴子
演出:山口茜
出演:佐々木ヤス子/武田暁/半田慈登/藤原大介/山本麻貴
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2023年11月05日

劇団ジャブジャブサーキット「ミッシングリンク」

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2023/11/05-15:00
劇団ジャブジャブサーキット「ミッシングリンク 〜昔、サンタが座っていた場所〜」
七ツ寺共同スタジオ/当日券3500円
作・演出:はせひろいち
出演:栗木己義/荘加真美/空沢しんか/高橋ケンヂ/林優花/永田陽菜/風魔/キリタケ/所晴巳/ナカガワアツキ
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2023年10月29日

下鴨車窓「旅行者」

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とにかく彼女たちは疲れていた

 知らない時代の遠い世界の話。大きな戦争があってその混乱がやっとおさまりそうな頃のこと。
 どこまでも広がる荒野の中を走る一本の線路。それを伝って歩く三人の女性がいる。彼女らは街を追放されて故郷を目指す、異邦人の姉妹だ。海を渡るためには亡き父が生前言ったように叔父(会ったことはない)の援助を受けなければならない。その叔父は荒野のただ中にある寂れた村に住むという。
 とにかく彼女たちは疲れていた。戦争の混乱を生き抜いてやっと落ち着いたと思ったら父を亡くし旅に出なければならなくなる。遠くにやっと村が見えてきた。三人は黙々とひたすらに歩いている。
(チラシより)

2023/10/29-14:00
下鴨車窓「旅行者」
三重県文化会館小ホール/整理番号付き自由席2700円
脚本・演出:田辺剛
出演:今井美佐穂/田崎小春/坂井初音/山石未来/富名腰拓哉/森川稔/岡田菜見/大熊ねこ/三遊亭はらしょう
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2023年07月30日

劇団チョコレートケーキ「ブラウン管より愛を込めて」

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1990年、バブル景気に沸く日本。
特撮ヒーローものを制作する会社の企画室。
20代30代の若手クリエイターを中心に
番組の脚本会議が行われている。
少年時代、特撮巨大ヒーローのシリーズに
熱中した経験のある彼らは、
自分たちの仕事が
所詮は過去の名作の焼き直しに過ぎないことに
忸怩たるもの感じながらも、
半ば先行の名作の後追いになるのは
仕方ないとあきらめている。
そこには、本来は大人向けの番組を
作りたいという屈折した思いもある。

そんな覇気のない会議の中で、
一人の脚本家があるシリーズで放送された
異色エピソードを話題にする……
(チラシより)

2023/07/30-13:00
劇団チョコレートケーキ「ブラウン管より愛を込めて -宇宙人と異邦人-」
メニコンシアターAoi/全席指定4000円
脚本:古川健
演出:日澤雄介
出演:浅井伸治/岡本篤/足立英/伊藤白馬/清水緑/青木柳葉魚/林竜三/緒方晋/橋本マナミ
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2023年07月02日

ハイバイ「再生」

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全年齢・全生命体対象の「命のお祭り」再び!!
(チラシより)

2023/07/02-14:00
ハイバイ「再生」
三重県文化会館小ホール/整理番号付き自由席3000円
演出:岩井秀人
原案:多田淳之介
出演:日下七海/小宮海里/田中音江/つぐみ/徳永伸光/南川泰規/乗松薫/八木光太郎/山本直寛
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2023年06月03日

ロブ・カールトン「メイユール・ソワレ」

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ロンドンの方で上演された
「男たちの番か?(原題:Men's Turn?)」。
日本人キャストによる
日本版が上演されている。

今日は昼と夜の二公演。
マチネが無事に幕を降ろし、
ソワレが幕を開けた。

おかしい。

聞こえてくるはずの台詞が聞こえてこない。
代わりに聞こえてきたのは
バウンダリーマイクすらも拾わぬ微かな寝息。
彼、本番中の舞台の上で寝ているじゃない。
(チラシより)

2023/06/03-17:00
ロブ・カールトン「メイユール・ソワレ」
ABCホール/全席指定4000円
作・演出:村角太洋
出演:村角ダイチ/満腹満/ボブ・マーサム/高阪勝之
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2023年05月04日

少年王者舘「夏の夜の夢」

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アテネ郊外の森では、妖精の王オーベロンと王女ティターニアがケンカの真っ最中。そこに運悪く訪れた四人の男女と職人たちが、妖精の魔法に翻弄されながら繰り広げるある夏の夜の物語。
(当日パンフより)

2023/05/04-19:00
少年王者舘「夏の夜の夢」
北文化小劇場/全席自由3000円
脚本・演出:天野天街
出演:飯塚勝之/今井美帆/後藤美智子/佐伯ピン子/坂井可南子/五月女桜子/田口田一大助/新部聖子/森春介/渡邊菜央/夕沈/山本亜手子/小林夢二/宮璃アリ/る/岩本苑子/篠田エイジ/月宵水
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2023年01月21日

「12人のおかしな大阪人」

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12人の大阪人が、とある場所に集められた。
性別、年齢、職業、環境…全てがばらばらな12人が集められた理由は、ある一人の男性が亡くなった事件。
被告人は亡くなった男性と付き合っていた女性だった。
陪審員として集められた12人は、彼女が有罪か無罪かをめぐり、激しい議論を繰り広げる!
…はずが、大阪人のノリ全開の話し合いは、ボケとつっこみが飛び交い、マシンガントークが止まらない!
個性の強い陪審員たちは勝手に話し始め、話は脱線しまくり、脇道に逸れ続ける。
笑いっぱなしで時には涙あり?な12人の大阪人による審議は、果たして評決を導き出せるのだろうか…!?
2021年、26年ぶりに再演された異色作が、リクエストにお応えして三度目の上演。
さらに今回は28年ぶりに東京でも上演いたします!!お見逃しなく!!
(チラシより)

2023/01/21-16:00
「12人のおかしな大阪人2023」製作委員会「12人のおかしな大阪人」
松下IMPホール/全席指定6500円
企画・台本・演出:わかぎゑふ
脚本:東野ひろあき
出演:今江大地、うえだひろし/内山絢貴/大江雅子/大熊隆太郎/木内義一/古場町茉美/多和田任益/早川丈二/古川剛充/ボブ・マーサム/前田晃男/【日替わりゲスト】東野ひろあき・茂山宗彦・ドヰタイジ・桂九雀
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2015年05月04日

ぬいぐるみハンター「すべての犬は天国へ行く」

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殺し合いの果に男が一人残らず死に絶えた西部の町の古びた酒場。
今や、来る客はいない。女達は途方に暮れて、ただ酒を飲む。
二回の売春宿も商売あがったり。
やがて、奇妙な町のバランスは女達をひとり、
またひとりと蝕んでゆく…。
ほんの少しだけ砂埃が舞い、数発の銃弾も飛びかう、
女性だけの異色西部劇。
(チラシより)

2015/05/04-13:00
ぬいぐるみハンター「すべての犬は天国へ行く」
王子小劇場/全席指定3500円
脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:池亀三太
出演:ザンヨウコ/月野木歩美/たなか沙織/工藤さや/今城文恵/志賀聖子/松本みゆき/袋小路林檎/鳴海由莉/中西柚貴/矢頭睦/宍泥美/青山祥子/岸茉莉/小川夏鈴/飯塚美花/西村由花/やないさき/土田香織
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2015年04月25日

突劇金魚「ゆうれいを踏んだ」

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お肉屋さんでコロッケを2つ買った帰り道、
電信柱の傍で「ぎゃっ」て声がした。
足元を見たら、おっきなゆうれいが寝転がっていた。
「ご、ごめんなさい」と言って足を退けて、走って逃げた。
商店街で振り向くと、ゆうれいがついて来た。
ゆうれいは家までついて来て、私の部屋にどっかと座った。
夜、頭が冷たくて目を覚ましたら、ゆうれいが、私の頭に水を垂らしていた。
「ナニすんのっ」って頭を触って、気がついた。
つむじに何かついている。
鏡でつむじを見 てみると、小さな木の芽が生えていた。
ゆうれいがジョウロを持って迫ってくる。
こいつ、この木の芽を育てるつもりだ。
(チラシより)

 上記のあらすじ?は本編とはあまり関係ない。でも実際のあらすじを書けと言われても難しい。チラシのイラストにある、頭に木が生えた女の子が主人公(片桐慎和子)。でっかいハゲが幽霊(殿村ゆたか)、黒メガネがおばあさん(有北雅彦)。家族の話のような、少女の成長の話のような、ただの不条理劇のような。

 途中まで単なる不条理系のコメディだと思っていたので、細かいことは頭に入ってこなかった。展開もよく覚えていない。しかし終盤になってから、あの木が何かのメタファーなのではないかと思い始めたら、急に重い作品に感じられてきた。しかし実際にそうなのかどうか、正直なところよくわからない。

 前回の「漏れて100年」も非常に何かのメタファーに見える作品だったので、どう受け止めるべきか判断するのが怖い。

2015/04/25-15:00
突劇金魚「ゆうれいを踏んだ」
こまばアゴラ劇場/当日清算3000円
脚本・演出:サリngROCK
出演:片桐慎和子/山田まさゆき/有北雅彦/大畑力也/Sun!!/殿村ゆたか/ののあざみ
続きを読む:スタッフリスト
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2015年04月18日

水素74%「誰」

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知らねえよ、お前の気持ちなんか。
派遣社員である箕輪は、人と触れ合うこともなく孤独な日々を送っていたが、ある日、それに耐えられなくなり、隣室に住む大学生の木田を脅迫し、無理やり自分の親友にさせる。そして、より多くの友人を獲得するため、木田が入っている大学のサークルに入り込む。そのサークルは「まなざしの会」というもので、活動内容は会員同士お互いに見つめ合うこと。誰がなにをしているのか絶えずケータイで連絡を取り合い、お互いに気を使い合って優しく話を聞いてあげること。「まなざしの会」に箕輪が入り込み、気を使わずに本音を吐露することによって、表に出ていなかった会員たちの疑心暗鬼や不満が表面化し、会は崩壊の一途を辿る。
(チラシより)

 上記のあらすじでは箕輪という人物が異常者で木田などは被害者のようだが、実際は全員が異常者だ。ある場面で異常者に絡まれている正常者に見えた人物が次の場面では異常者の本性を表していく。というパターンが繰り返される。実に気持ち悪い。

 最終的にはやっぱり箕輪が一番異常者なのだが、もしかしたら一周りして彼が一番正常かもしれないと思わされたりする。いや違うだろ。

 水素74%はいつもちょっと(または、とても)頭のおかしい人物が出てくるが、今回はスカッとするほど全員おかしい。こういうのが好きな人にはたまらないだろう。私もその一人だ。でも小劇場に慣れていない人を連れて行ったら吐くかもしれない。

 いい意味でとても気持ち悪かった。

2015/04/18-19:00
水素74%「誰」
こまばアゴラ劇場/当日清算2800円
脚本・演出:田川啓介
出演:浅井浩介/鮎川桃果/折原アキラ/野田慈伸/前原瑞樹/長谷川洋子/吉田彩乃/山科圭太
続きを読む:スタッフリスト
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劇団チョコレートケーキ「追憶のアリラン」

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1945年8月、朝鮮半島は35年の長きにわたる日本の支配から解放された。
喜びに沸く半島で、在朝の日本人は大きな混乱に巻き込まれた。
拘束され、裁かれる大日本帝国の公人たち。罪状は「支配の罪」。
70年前、彼の地朝鮮半島で何が起こったのか?
一人の日本人官僚の目を通して語られる「命の記憶」の物語。
(チラシより)

 大日本帝国占領下の朝鮮は平壌にあった裁判所に、検事として赴任した主人公。その同僚と部下、家族、そして軍の将校や朝鮮独立運動家(日本敗戦後は人民政府の役人)たちが登場し、日本敗戦前後の混乱期におけるギリギリの交渉と交流を描いている。

 この劇団を観たのは初めて。劇団名に似合わない固くて重い、そして苦い内容だ。敗戦時に満州に居た人々の引き上げについては聞いたことがあったが、北朝鮮については知らなかったし考えたこともなかったので、ちょっとした衝撃を受けた。

 当日パンフには以下の断り書きがある:
この物語は歴史的事実を参考にしたフィクションです。あくまでも創作された「おはなし」であるということをあらかじめ強調させていただきます。
 しかしドキュメンタリーだと言われても信じてしまうレベルのリアリティは感じられた。もちろん私はその時代の現地を知っているわけではないので想像ではあるが、どのエピソードをとっても、当時の状況からは必然的にそうなるであろうと納得させられる展開だった。

 本作では日本人も朝鮮人も皆、自分の信じた道を貫こうとしている。ああいう時代においてはそれだけが正気を保つ術だったのではあるまいか。恐らく、比較的悪役っぽく描かれている将校もまた、守りたいものがあったのだと思う。そしてこの舞台に本当の意味で政治を動かしている者は出てこない。皆、現場で右往左往している民衆だ。本物の悪人がいるとすれば、舞台の外にいたのだ。

 今の御時世にこのテーマを扱うのは勇気がいったのではないかと思う。それも単に扱っただけでなく、非常に高いクオリティで作り上げたことに拍手を贈りたい。

2015/04/18-14:00
劇団チョコレートケーキ「追憶のアリラン」
東京芸術劇場シアターイースト/当日清算3300円
脚本:古川健
演出:日澤雄介
出演:浅井伸治/岡本篤/西尾友樹/月影瞳/佐藤誓/辻親八/大内厚雄/永井若葉/青木シシャモ/菊池豪/佐瀬弘幸/渡邊りょう
続きを読む:スタッフリスト
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